タイトル | 太い若茎多収穫のためのハウスアスパラガス立茎管理法 |
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担当機関 | 広島農技セ |
研究期間 | 1999~2002 |
研究担当者 |
田中昭夫 |
発行年度 | 2002 |
要約 | アスパラガス半促成栽培における太い若茎多収穫のためには、栽植密度は250株/aでよく、成園化後の立茎は12~15mm径の母茎を畦長1m当り10本程度とし、茎葉は高さ160cm、幅100cmで管理する。 |
キーワード | アスパラガス、太い若茎、栽植密度、立茎、茎葉管理 |
背景・ねらい | アスパラガスは消費者の嗜好の変化等により、M規格よりも太い2L規格の単価が高くなっている。また、生産者や共同選果場では太いものを処理するほうが効率化につながる。そこで、ハウス半促成栽培において、L規格(19g)以上の太い若茎を多収穫するための栽植密度、立茎方法及びその管理方法を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. フルオープンハウス(間口6m、内張り有り)を使用し、「ウェルカム」を栽培する。 2. 畦幅2mの1条植えとした場合、栽植密度は250株/aが適する。500株/aまで密植すると規格品収量は増加するが、太い若茎率が低下し、太い若茎収量は減少する(図1)。 3. 立茎は、太さ12~15mm径の母茎を畦長1m当り10本程度確保する。経年に伴い茎径は年々太くなる(表1)。2年生株では、できるだけ太い立茎を行うことで、太い若茎収量は増加する。3年生株以降は、12mm以上の立茎が10本程度であれば太い若茎収量に差が認められない(表1、図2)。 4. 茎葉は、高さ160cm、幅100cmで管理する。茎葉の高さが高いほど、幅が広いほど規格品収量、太い若茎収量が多い(図3)。 5. 以上の組み合わせにより、定植4年目には規格品収量で279kg/a、太い若茎収量で212kg/aが得られる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. フルオープン化できないハウスでは、妻面フィルムの除去や肩換気等により夏季の高温障害を回避する。 2. 株の充実度が低い2年生株ではできるだけ太い母茎を確保するため、春芽の収穫期間(立茎開始期)に留意する。 3. 畦面から高さ50cmまでに発生する側枝及び垂れ下がった側枝は随時除去する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | アスパラガス 高温対策 栽培技術 |