トルコギキョウ無加温多層被覆栽培の長日処理による採花期前進技術

タイトル トルコギキョウ無加温多層被覆栽培の長日処理による採花期前進技術
担当機関 京都農総研
研究期間 2000~2002
研究担当者 川端愛
発行年度 2002
要約 トルコギキョウは無加温多層被覆栽培により、季咲き栽培より約1カ月早い5月下旬からの採花が可能であるが、長日処理を組み合わせることにより、品質を低下させることなく、さらに採花期が1週間程度前進し、5月上旬からの出荷が可能である。
キーワード トルコギキョウ、長日処理、無加温、多層被覆栽培、採花期前進
背景・ねらい トルコギキョウは、無加温ハウスにおいて、内張りカーテンとトンネルを組み合わせた多層被覆栽培を行うことで、季咲き栽培より採花期が大幅に前進し、5月下旬からの出荷が可能である。一方、市場からは、さらなる採花期の前進が求められている。そこで、多層被覆栽培に長日処理を組み合わせ、採花期の前進を図る。
成果の内容・特徴 1.
無加温多層被覆栽培(内張りカーテン+トンネル)において、1月下旬から4月下旬まで長日処理(暗期中断22:00~2:00)を行うことにより、供試品種平均で採花始めと平均採花日がともに8日早くなり、品種を選定することで、5月上旬からの採花が可能となる(表1)。
2.
「ミッキーフラッシュピンク」「ピッコロエロー」「ピッコロピンクフラッシュ」「あすかの調」「キュートエロー」「ロココマリン」については、長日処理により平均採花日が10日以上前進する(表1)。
3.
「ピッコロエロー」「ピッコログリーン」「あすかの調」「あすかの萌黄」「エクローサピンク」については、長日処理により5月中に採花が終了する(表1)。
4.
切り花品質は、長日処理区と自然日長区にほとんど差はみられず、高品質切り花が採花できる(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
定植が遅れると切り花長、切り花重、有効花数など、切り花品質が若干悪くなるので、11月上旬から中旬に定植を行う。
2.
トンネル除去は急に行うと萎れることがあるので、トンネルサイドを徐々に開けていき、日差しの強くない日に取り外す。
図表1 219447-1.gif
図表2 219447-2.gif
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 トルコギキョウ 品種

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