| タイトル | 10〜11月出荷トルコギキョウのキトサン水溶液浸漬処理時期と品質向上効果 |
|---|---|
| 担当機関 | 京都農総研 |
| 研究期間 | 2000~2002 |
| 研究担当者 |
土橋豊 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 10~11月出荷トルコギキョウ栽培において、キトサン水溶液浸漬処理を、播種2週間後から苗の低温処理後までのいずれの処理時期に行っても切り花品質は向上する。低温処理後から定植前の順化期間中の処理が最も効果的である。 |
| キーワード | トルコギキョウ、キトサン水溶液、浸漬処理、切り花品質 |
| 背景・ねらい | トルコギキョウの二度切り栽培において、キトサン水溶液(キトサン成分約5%含有)の定植前浸漬処理により、1番花及び2番花の切り花品質が向上するとともに、2番花の採花日が前進することが認められているが、処理時期の検討は行われていない。そこで、10~11月出荷トルコギキョウにおける最も効果的な処理時期を検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. キトサン水溶液(キトサン成分約5%含有)1000倍希釈液48時間浸漬処理を、播種2週間後からロゼット打破のための苗の低温処理後までに行うと、採花日には影響がないが、切り花長に関しては低温処理前、切り花重と有効花数に関しては播種2週間後、低温処理前及び低温処理後の浸漬処理において有意に増加する(表1)。 2. いずれの処理時期とも、階級別切り花率における上位ランク(M~2L級)の割合と、良品率、品質指数が増加し(表2)、切り花品質が向上する。 3. 良品率と品質指数の面は、低温処理後にキトサン処理をするのが最も効果が高い。 4. この処理は、ロゼット打破のための苗の低温処理が終了した後の定植前順化期間中に、所定倍率に希釈したキトサン水溶液にトレイ底部を48時間浸漬する。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. ロゼット打破のための苗の低温処理後から定植前の順化期間中に浸漬処理を行うため、購入苗においても処理が可能である。 2. 処理及び順化期間中は、日陰で管理する。 3. 他の作型における効果確認は行っていない。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| カテゴリ | 栽培技術 出荷調整 トルコギキョウ 播種 |