ダイズモザイクウイルス-A2系統に対する抵抗性の品種間差異と遺伝様式

タイトル ダイズモザイクウイルス-A2系統に対する抵抗性の品種間差異と遺伝様式
担当機関 岡山農総セ
研究期間 1999~2003
研究担当者 松本一信
中島映信
発行年度 2003
要約 岡山県中北部における「コシヒカリ」の不耕起乾田直播栽培では、4月下旬から5月中旬が播種適期であり、播種量を10a当たり5~6kgとすることによって必要な苗立数を確保でき、生育・収量が安定する。
キーワード イネ、不耕起乾田直播、コシヒカリ、播種適期、苗立ち、播種量
背景・ねらい 不耕起乾田直播栽培は岡山県南部の中・晩生品種に普及しており、稲作の省力化・低コスト化に有効な栽培法である。本栽培法は本県中北部にも導入可能と考えられるが、生育期間の短い早生品種では収量の低下が懸念される。そこで、「コシヒカリ」を対象に生育量が確保可能な播種期及び播種量を把握する。
成果の内容・特徴
  1. 乾籾を播種した場合の苗立率は、4月中旬播種ではやや低下するが、4月下旬から山陽町(標高20m)では5月中旬まで、久米町(標高120m)では5月上旬までの播種で概ね50~70%となる(表1)。ただし、播種から出芽までの降雨や圃場の土性などの要因によって苗立率が変動する。
  2. 5月下旬播種では穂数が減少する傾向であり収量は低下するが、4月下旬から5月中旬の播種期では穂数を確保しやすく、生育・収量は安定する(図1)。
  3. 苗立数40本/m2で十分であり、苗立率は50~70%程度と見込まれるため、播種量は10a当たり5~6kgが適当である。
  4. 5月上旬~中旬に播種した県北部の現地圃場における不耕起乾田直播栽培では、出穂、成熟期は慣行の移植栽培とほぼ同じで、倒伏程度は小さい。収量は51.1kg/aと慣行の移植栽培に比べやや劣る(表3)。

成果の活用面・留意点
  1. 県中北部の標高150m以下の平坦地に適するが、日減水深20mm以上の漏水田は避ける。
  2. 湿害により苗立率が低下しやすいため、播種から出芽までに多量の降雨が見込まれる場合には播種を避ける。
  3. 乾田期間の雑草防除は、出芽までにグリホサートアンモニウム塩液剤、入水前にシハロホップブチルベンタゾン液剤を散布する。入水前の除草剤散布はノビエの5葉期に散布し、3~5日後に入水する。

図表1 219566-1.jpg
図表2 219566-2.jpg
図表3 219566-3.jpg
図表4 219566-4.jpg
カテゴリ 病害虫 乾田直播 雑草 湿害 省力化 除草剤 水田 大豆 抵抗性 低コスト 播種 品種

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