乳用子牛に対する1日1回ほ乳・育成技術

タイトル 乳用子牛に対する1日1回ほ乳・育成技術
担当機関 鳥取畜試
研究期間 1997~2002
研究担当者 千代隆之
吉岡 勉
河村康雄
大下雄三
妻由道明
田中 巧
岡田綾子
発行年度 2003
要約 酪農家の1日2回の一般的ほ乳作業を1日1回にすることにより、ほ乳時間の短縮、早期離乳、人工乳摂取の促進、正常な発育の効果を認める。
キーワード 乳用牛、飼育管理、ほ乳、早期離乳、省力、人工乳、代用乳
背景・ねらい 乳用子牛のほ乳・育成では、正常な発育のほか消化機能の発育が重要であるが、酪農家の規模拡大により、その作業時間が延長する傾向にある。
そこで酪農家の1日2回の一般的ほ乳作業を1日1回の作業に省力化する効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
試験区(代用乳給与または生乳給与で1日1回哺乳)延べ25頭と対照区(生時体重比12%の1日2回生乳ほ乳)延べ26頭とに分けて調査した。
  1. 1日のほ乳回数が2回から1回になることで省力化が図られ(表1)、ほ乳頭数1頭では15分/日、3頭の群は20分/日、5頭の群は25分/日の時間が短縮できる。
  2. 図1の給与方法により、概ね40日齢での早期離乳が可能となる。
  3. 各試験における離乳時の人工乳摂取量は、代用乳給与で1日1回3.5kg哺乳区で1,220g(平均離乳47.5日齢時)、生乳給与で1日1回3.5kg哺乳区で1,000g(平均離乳52日齢時)、対照区1,200g(平均離乳56日齢時)であり、対照区に比べ代用乳給与区では人工乳の早期からの食い込みが見られ、総摂取量も多くルーメンの早期発達が望める。
  4. 体重、体高とも、対照区を下回るが、全国平均値を上回り、正常な発育を示す(図2、3)。

成果の活用面・留意点
  1. 下痢防止のため、人工乳は、0.2kg / 週を目安に漸増する。
  2. 離乳後の人工乳は上限2.0kg / 日とする。
  3. 早期からの粗飼料主体の給飼を行う。

図表1 219718-1.jpg
図表2 219718-2.jpg
図表3 219718-3.jpg
図表4 219718-4.jpg
カテゴリ 規模拡大 省力化 乳牛

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