ハクサイ根こぶ病対策でのシアゾファミド水和剤セル苗かん注の併用処理効果

タイトル ハクサイ根こぶ病対策でのシアゾファミド水和剤セル苗かん注の併用処理効果
担当機関 和歌山県農林水産総合技術センター・農業試験場・環境部
研究期間 2001~2004
研究担当者 吉本 均
萩平淳也
発行年度 2004
要約 ハクサイの根こぶ病対策で、シアゾファミド水和剤のセルトレイ苗かん注処理は、圃場の酸度矯正やフルアジナム粉剤の土壌混和と併用処理すると発病抑制効果を高める。
キーワード ハクサイ根こぶ病、シアゾファミド水和剤、併用処理
背景・ねらい 秋冬ハクサイの根こぶ病防除については、現地慣行の石灰資材による圃場の酸度矯正やフルアジナム粉剤等の土壌混和処理では十分な防除効果が得られず問題となっている。近年農薬登録されたシアゾファミド水和剤のセルトレイ苗かん注は処理が簡易で、圃場外処理のため効果安定のための制約が少ない。そこで根こぶ病の防除効果の向上のために、シアドファミド水和剤のセルトレイ苗かん注の慣行防除法との併用処理効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. シアゾファミド水和剤のセルトレイ苗かん注処理は、フルアジナム粉剤の土壌混和処理との併用で発病抑制効果が高まる(図1)。
  2. 現地慣行の石灰窒素施用や炭酸カルシウムの株元かん注による土壌酸度矯正にシアゾファミド水和剤のセルトレイ苗かん注処理を併用すると、土壌酸度矯正とフルアジナム粉剤土壌混和処理と同等の発病抑制効果が見られる(図1、2)。
  3. 土壌酸度矯正とフルアジナム粉剤土壌混和処理の併用処理にシアゾファミド水和剤のセルトレイ苗かん注処理を加えた3重処理では、さらに発病抑制効果の向上と収量増加が見られる(図1、表1)。

成果の活用面・留意点
  1. シアゾファミド水和剤のセル苗かん注処理は育苗場所で実施でき、作業が簡易で、必要な薬量は少ない。
  2. 休眠胞子密度が10個/g土以上の高菌密度汚染土壌では、土壌酸度矯正およびフルアジナム粉剤等の土壌混和処理との併用においても防除効果が劣る場合がある。

図表1 219840-1.jpg
図表2 219840-2.jpg
図表3 219840-3.jpg
カテゴリ 病害虫 育苗 農薬 はくさい 防除

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