タイトル |
クワイの特性分類調査における基準品種の特性 |
担当機関 |
大阪食とみどり技セ |
研究期間 |
2003~2004 |
研究担当者 |
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発行年度 |
2004 |
要約 |
白クワイの塊茎は大型・扁平であるのに対し、青クワイは丸形、吹田クワイはやや扁平から丸型と形に巾がある。草姿は白クワイが大型、吹田クワイは小型で、青クワイはその中間である。吹田クワイは白クワイや青クワイに比べよく開花・結実する。
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背景・ねらい |
大阪府にはクワイの産地があり、特産野菜として域内流通しているが、現地農家では個別に種球の選抜を行い生産を継続しているため、品種のそろいに問題がある。また、種苗法に基づく、クワイの特性分類が未策定であることから、出願品種との相違性を判定するために基準品種の青クワイ、白クワイ、吹田クワイの生態的、形態的特性を明らかにするとともに、府内の生産農家の優良種球の選抜に資する。
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成果の内容・特徴 |
- 白クワイは他の2品種に比較し大型で、草丈や葉も大きく、葉身の先端部はやや丸い突形である。青クワイは中型で吹田クワイはさらに小型で葉身も全体に細く、頂裂片基部幅が小さいことから3品種の草型での区別は容易である(表1)。
- 白クワイと青クワイの開花・結実は15~21%の率であるのに対し、吹田クワイでは栽培株の95%が開花・結実する(表1)。
- 一株当たりの塊茎数は吹田クワイがもっとも多く、青クワイ、白クワイの順と少なくなるが、逆に塊茎の大きさは白クワイがもっとも大きく、次いで青クワイ、吹田クワイの順に小さい(表1)。
- 白クワイの塊茎は大型で扁平な白色であり、青クワイと吹田クワイはやや扁平から丸型と塊茎の形に巾がある。青クワイの塊茎色は灰色味の青色から赤紫とその中間的な塊茎色であるが、吹田クワイは灰色味の青色から赤紫とその中間的な塊茎色さらに白色の塊茎もあり、一塊茎重が小さい点を除くと青クワイとの区別が困難な場合もある(図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 新品種の登録に際して利活用できる。
- 標準品種として青クワイ、白クワイおよび吹田クワイを用い水田露地作として、条間×株間を75cm×30cmとし、施肥・水管理は慣行とする。ただし、特性を比較するため、生育途中の葉かきおよび鎌による根まわし(地下茎の切除)は行わない。図2に示す部位について生育最盛期に草型を測定し、12月頃に塊茎などの特性について調査する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
かき
くわい
新品種
水田
施肥
品種
水管理
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