ポットハボタン生産におけるポットサイズ別の適正な元肥量

タイトル ポットハボタン生産におけるポットサイズ別の適正な元肥量
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2004~2004
研究担当者 石川順也
小山佳彦
発行年度 2004
要約 ハボタンにおける元肥は7.5cm、9.0cmポットの場合、培養土1?当たり肥効調節型肥料を窒素量で540mg、10.5cmポットでは840mgが適正な元肥窒素量である。また、培養土にバーク堆肥を混合することで生育後期における葉の緑変を軽減することができる。
キーワード 花壇苗、ハボタン、培養土、元肥窒素量、葉の緑変
背景・ねらい ハボタンは秋冬季の花壇を彩る花壇苗として大量に使用される品目であるが、寄せ植え素材としての需要の高まりから様々なポットサイズが消費者より望まれている。生産地では株のボリュームを出す、あるいは落葉を防止するため、元肥が多量に施用されるが、一方で株の肥大化、徒長、生育後期の葉の緑変を助長する要因となり、混乱をきたしている。
そこで、標準培養土をベースとして、7.5、9.0、10.5cmのそれぞれのポットサイズに応じた適正な元肥窒素量を明らかにするとともに培養土へのバーク堆肥混合効果を把握する。
成果の内容・特徴
  1. 定植40日後の生育では標準培養土でポットサイズにかかわらず元肥窒素量が多くなるほど、草丈が大きくなる。落葉数割合は10.5cmポットで元肥窒素量が多くなるほど小さくなる。標準培養土にバーク堆肥を15%混合すると草丈、外葉径が大きくなり、特に7.5、9.0cmポットでは顕著である(表1)。
  2. 定植80日後の生育でバーク堆肥15%混合培養土は標準培養土に比べ、草丈、生体重は大きくなるが、7.5、9.0cmポットでは落葉数が増加する。外葉径やその他の目標値から推定すると、元肥窒素量は7.5、9.0cmポットでは540mg、10.5cmでは840mgが適当であり、バーク堆肥を混合する場合は草丈が伸びやすいため、どのポットサイズでも540mgとし、生育中に液肥等で調節するのがのぞましい(表2)。
  3. 7.5cmのより小さいポットサイズで葉に緑変が顕著に現れる。緑変程度は明らかにバーク堆肥混合培養土で軽減される。(図2)。

成果の活用面・留意点
  1. 標準培養土はピートモス、パーライト、マサ土、赤玉土をそれぞれ65%、10%、15%、10%の割合で混合したもの。バーク堆肥混合培養土は標準培養土にバーク堆肥を混合し15%となるよう調整する。
  2. バーク堆肥混合培養土は生育中期より草丈、外葉数が急激に大きくなるのでかん水管理等に注意する。

図表1 219889-1.jpg
図表2 219889-2.jpg
図表3 219889-3.jpg
図表4 219889-4.jpg
カテゴリ 肥料 栽培技術 はぼたん 水管理

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