タイトル |
中国中山間地域のリンドウ加温促成栽培における開花促進日数の目安 |
担当機関 |
岡山農総セ |
研究期間 |
2002~2006 |
研究担当者 |
土居典秀
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発行年度 |
2004 |
要約 |
岡山県北部のリンドウ加温促成栽培において、7月上旬開花品種の加温最低温度10℃における開花促進日数は1月末加温開始で約40日、2月末加温開始で20~30日、3月末加温開始で5~10日で、加温最低温度5℃では開花促進日数がほぼ半減する。
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キーワード |
リンドウ、加温促成栽培、開花促進日数
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背景・ねらい |
リンドウは早期出荷を目的として加温促成栽培が行われており、東北、中部地方の主産県では加温基準に沿って栽培されている。しかし、中国地方の気象に適した加温基準はなく、農家の経験に頼っている。そこで、岡山県北部における加温の目安を作成する。
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成果の内容・特徴 |
- 加温によって開花が促進され、開花促進日数は加温開始期と直線的な負の相関がある(図1)。
- 切り花品質は、最低温度5℃の加温栽培と無加温栽培では差がない。一方、最低温度10℃の加温栽培では無加温栽培に比べて花段数と小花数がやや減少するが、商品性に問題はない(表1)。
- これらのことから、岡山県北部では加温最低温度5~10℃で実用的な加温促成栽培が可能で、その場合、7月上旬開花品種(おかやまオリジナルF1リンドウ試作系統No.96)は露地栽培に比べて表2の目安で開花が促進する。
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成果の活用面・留意点 |
- 岡山県久米郡久米町(標高約124m)における平成15年のデータであり、1月から6月の外気温は表3のとおりである。
- 1月末から開花期までの外気温がより低い条件では、同様の加温方法で開花促進日数は多くなり、高い条件では少なくなる。
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品種によって開花促進効果は異なる。
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本試験では換気開始温度を加温最低温度+15℃に設定している。より高い換気開始温度での開花促進効果および切り花品質は不明である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
出荷調整
中山間地域
品種
りんどう
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