秋冬季におけるトルコギキョウのブラスチング防止に及ぼす日長の影響

タイトル 秋冬季におけるトルコギキョウのブラスチング防止に及ぼす日長の影響
担当機関 広島農技セ
研究期間 1999~2003
研究担当者 石倉聡
福島啓吾
発行年度 2004
要約 トルコギキョウの10~11月出荷作型では、18時間以上の日長により開花が促進され、ブラスチングの発生を軽減できる。
キーワード トルコギキョウ、長日処理、ブラスチング
背景・ねらい トルコギキョウは、八重咲きの優良品種の育成が進みつつあるが、秋冬季にはブラスチングが発生するために小花数が減少し、開花期の遅れや切り花品質の低下が大きな問題となっている。そこで、日長がブラスチング防止に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴

  1. 自然日長条件下では、定植日が遅いほど小花数が減少し、ブラスチング小花数が増加するため、ブラスチング小花率は、定植日が遅いほど高くなる(図1)。
  2. 自然日長に比べて、18時間以上の日長ではやや小花数が増加し、また長日処理を行うとブラスチング小花数が減少するため、ブラスチング小花率は、長日処理により低下する(図2)。
  3. 開花促進効果は、いずれの定植日でも長日処理による効果が高く、15時間日長に比べて18時間日長で優るが、18、21および24時間日長では明らかな差はない(図3)。
  4. 長日処理を行っても、定植日が遅く、開花日が遅くなるほどブラスチング小花率が高くなる(図3)。12月以降に開花するでは切り花の小花数を確保する効果はない(データ省略)。
  5. 10~11月に出荷する作型では、18時間日長で管理することで自然日長に比べて開花を促進し、ブラスチングの発生を軽減できる。

成果の活用面・留意点
  1. 白色八重咲きの「エースホワイト」を用い、10月2日から最低夜温15℃で管理した成果である。
  2. ロゼット化防止のために種子低温処理や苗冷蔵処理を行う。

図表1 219896-1.jpg
図表2 219896-2.jpg
図表3 219896-3.jpg
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 トルコギキョウ 品種

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