| タイトル |
水稲湛水直播栽培におけるSU剤抵抗性コナギに対する有効な除草剤 |
| 担当機関 |
山口県農業試験場 |
| 研究期間 |
2004~2005 |
| 研究担当者 |
池尻明彦
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| 発行年度 |
2005 |
| 要約 |
水稲湛水直播栽培におけるSU剤抵抗性コナギの防除には、初期剤、一発処理剤ともにピラゾレート、ペントキサゾン含有剤など数種除草剤が有効である。フェントラザミド含有剤は、コナギの葉齢が1葉期程度であれば効果が高い。
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| キーワード |
イネ、湛水直播、SU剤抵抗性、コナギ、ピラゾレート、ペントキサゾン、フェントラザミド
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| 背景・ねらい |
水稲除草剤のSU剤(スルホニルウレア系除草剤)は広葉雑草、カヤツリグサ科に低薬量で効果が高く、一発処理剤の大半に含まれているが、近年全国各地でSU剤に抵抗性を示す雑草の発生が問題となっている。本県においても、直播ほ場を中心にイヌホタルイ、コナギで抵抗性が確認されている。特に、コナギは他の雑草に比べ吸肥力が強く水稲への影響が大きいことから、その対策が重要である。湛水直播栽培において、SU剤抵抗性コナギに対する数種除草剤の効果を確認する。
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| 成果の内容・特徴 |
- SU剤を連用したほ場において、イマゾスルフロン・エトベンザニド・ダイムロン粒剤及びピリミノバックメチル・ベンスルフロンメチル・メフェナセット粒剤の効かないコナギが発生している。(表1、図2)。このコナギは、発根法((財)日本植物剤研究協会)による抵抗性検定の結果から、SU剤抵抗性である。
- 代かき3~4日後播種の場合、コナギは播種後2日頃に発生が始まり、同4~5日頃には1葉期に達する。水稲の薬害が軽微になるイネ1葉期には2葉期を超える(図1)。
- 湛水直播栽培におけるSU剤抵抗性コナギに対する除草効果は、初期剤、一発処理剤ともにペントキサゾン、ピラゾレート含有剤が高く、これら2成分を含まない一発処理剤では、カフェンストロール・ダイムロン・ブロモブチド・ベンスルフロンメチル水和剤の効果が高い(図2)。これらの一発処理剤は、イネ1葉期以降の処理では、薬害の発生もほとんどない。
- 体系処理(後処理剤)では、ジメタメトリン・ピラゾレート・プレチラクロール・ブロモブチド粒剤が、3葉期までのコナギに対して高い効果を示す(図2)。
- フェントラザミド含有剤は、コナギの葉齢が1葉期程度までは除草効果が高いが、2葉期になると効果が著しく低下する(図2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 本試験で供試した除草剤は、2006年1月現在直播栽培に登録のないものも含むが、今後登録拡大の見込みである。
- SU剤抵抗性雑草が確認されたほ場では、種子が土壌中に残っているので数年間は抵抗性雑草に有効な成分を含む除草剤を使用する。
- SU剤抵抗性雑草が残った場合には中後期剤を処理し、種子をほ場に残さない。
- 代かき~播種までの期間が短く、イネ1葉期にコナギの葉齢が1葉期程度であれば、フェントラザミド含有剤も使用できる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
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