露地キュウリは養液土耕の導入により、収量を維持しながら化学肥料を3割削減できる

タイトル 露地キュウリは養液土耕の導入により、収量を維持しながら化学肥料を3割削減できる
担当機関 愛媛農試
研究期間 2002~2005
研究担当者 福田康彦
才木康義
発行年度 2005
要約 露地キュウリの養液土耕栽培では、窒素施用量を30%程度減らしても慣行栽培と同等の収量を得ることができ、また、同等の窒素施用量では15%程度増収する可能性がある。
キーワード 露地キュウリ、養液土耕栽培、窒素施用量、収量
背景・ねらい 施肥の効率化を図るために、露地キュウリにおいても養液土耕栽培が導入されつつあるが、適正施肥量については明確でない。そこで、露地キュウリの養液土耕栽培を4年間、様々な品種、作型、給液方法でおこない慣行栽培と比較したので、その結果を基に養液土耕栽培における窒素施用量と収量との関係を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 露地キュウリを養液土耕栽培すると、慣行肥培管理に比べ、収量が向上する場合が多い。これは2002年から2005年までの4年間に渡り、品種(3品種)と作型(2作型)を変えて養液土耕栽培と慣行栽培とを比較した結果によるものである(表1)。
  2. 露地キュウリの養液土耕栽培では、慣行栽培との対比(増減率)で算出した窒素施用量と収量(可販収量)との間に高い正の相関が見られる(yを収量の慣行対比率、xを窒素施用量の慣行対比率としたときの回帰式:y= -0.0031x2 + 0.339x + 14.8、決定係数R2 = 0.71)(図1)。
  3. 露地キュウリの養液土耕栽培では、窒素施用量を30%程度減らしても慣行栽培と同等の収量を得ることができ、また、同等の窒素施用量では15%程度増収するものと推定される(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 養液土耕の導入により、収量を維持しながら化学肥料3割削減が可能となり、特別農産物認証制度等にも適応できる。
  2. 農家の技術水準(収量水準)によっては、傾向が異なることも想定される。
図表1 220154-1.jpg
図表2 220154-2.jpg
カテゴリ 肥料 きゅうり 施肥 肥培管理 品種

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