オーニソガラム・ダビウムの収穫時期拡大技術

タイトル オーニソガラム・ダビウムの収穫時期拡大技術
担当機関 愛媛農試
研究期間 2001~2004
研究担当者 重川 裕
白石 豊
発行年度 2005
要約 オーニソガラム・ダビウムの球根は、乾燥貯蔵中に15℃あるいは20℃14週間の温度処理をしても開花は促進されないが、乾燥貯蔵球を8月から15℃で45日間夜冷処理すれば2月中旬、3~4月に播種・養成した実生球根を7~8月に定植・栽培すると年内に収穫できる。
キーワード オーニソガラム・ダビウム、実生球根、温度処理、夜冷処理
背景・ねらい オーニソガラム・ダビウムは、栽培が簡単で、施設面積当たりの切り花本数が多く、しかも1年間の養成で種子から開花球根ができるため、導入普及が図られている品目である。しかし、通常栽培では開花時期が4~5月に集中するため、収穫時期の拡大が必要である。
したがって、収穫時期の拡大を目的に、球根の温度処理により開花期が前進できる栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 乾燥条件で7月4日から14週間15℃あるいは20℃処理した球根の開花期は、無処理区よりも遅い。15℃の切り花本数は無処理区の43%と少なく、温度処理効果は認められない(表1)。
  2. 11月に200穴のセルトレイへ播種し、5月末まで生育させた後、6~7月に潅水を止めて生育停止させる。8月から再度潅水後15℃で45日間夜冷処理した実生球根は、9月中旬にハウスに定植すれば2月に開花する(表2)。
  3. 3~4月に播種し、球径約0.5cm、本葉3枚に育成した実生球根を7~8月に定植し、栽培すると、切り花長30cm程度の花が年内に収穫できる(表3)。
  4. 開花始めは、普通栽培で3月下旬、乾燥による強制休眠栽培で3月中旬、夜冷栽培で2月中旬、実生栽培で12月上旬となる。また、実生栽培は、播種期と定植期を組み合わせることで開花時期を遅らせることができる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 実生球根から採花した後の切り下球根は翌年の栽培に利用できるが、木子はほとんど着生しない。
  2. 栽培温度は、最低夜温13℃とする。
図表1 220165-1.jpg
図表2 220165-2.jpg
図表3 220165-3.jpg
図表4 220165-4.jpg
カテゴリ 温度処理 乾燥 栽培技術 播種

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