緑色蛍光灯が9月咲きギクの開花とオオタバコガ防除効果に及ぼす影響

タイトル 緑色蛍光灯が9月咲きギクの開花とオオタバコガ防除効果に及ぼす影響
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2003~2005
研究担当者 山中正仁
廣瀬敏晴
岩井豊通
発行年度 2005
要約 9月咲きギク栽培において緑色蛍光灯の終夜点灯は、わずかな開花遅延が認められるものの、実用上問題なく、オオタバコガに対して防除効果が得られる。
キーワード キク、オオタバコガ、緑色蛍光灯
背景・ねらい 8~10月咲きの露地キク栽培では着蕾や開花期がオオタバコガの発生ピークと重なるため、蕾や花を食べられる被害が多発している。殺虫剤だけでは防除が困難なオオタバコガに対して黄色蛍光灯の終夜点灯による防除法が効果的であるが、短日植物であるキクでは長日化による不開花や開花遅延などの実用上の問題がある。そこで、黄色蛍光灯より短い波長域である緑色蛍光灯を用いて、開花への影響が少ない防除技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 主波長が520~540nmで40wの緑色蛍光灯を約70㎡に1灯、図1のように中心部が高さ3mになるよう、垂直に設置する(図1)。この時、ほ場内のうね面上1.1mの水平照度の分布は光源からの距離が1.5mで6.4lxと最大となる(表1)。光源から距離が離れるほど照度は小さく、7mを超えると1lx以下となり、10.7mの距離では0.2lxとなる。点灯期間は栽培期間中毎日、点灯時間は日の入り1時間前から日の出1時間後まで終夜とする。
  2. 品種「松本城」の蕾径と照度のあいだに負の相関関係(r2=0.603、5%水準)が認められ、照度が大きいほど蕾径が小さくなる(図表なし)。開花始めである9月13日の開花率は最も照度の大きい6.4lxが24.7%で0.4~3.6lxの56.0~75.1%より低いが、3日後の9月16日には全ての照度で96.9%以上となり、ほとんどが開花し、差がなくなる(表2)。全ての照度で奇形花は認められない。
  3. 点灯ほ場では0.2~6.4lxの範囲でオオタバコガの茎への被害は認められない(図2)。それに対して無点灯ほ場では被害茎率で2.8%の被害が認められる。
  4. 以上の結果から、緑色蛍光灯の終夜点灯は9月咲きギク「松本城」に対して、実用上、開花への影響がなく、オオタバコガを防除できる。
成果の活用面・留意点
  1. 花芽分化、花芽発達に対して日長の影響が強いと考えられる品種については、さらに検討が必要である。
  2. コストはカーネーションの黄色蛍光灯の実績から、露地での支柱代を含めて10a当たり30万円程度での設置および年間5万円程度での点灯が可能と考えられる。
図表1 220168-1.jpg
図表2 220168-2.jpg
図表3 220168-3.jpg
カテゴリ 病害虫 カーネーション きく コスト 品種 防除

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