タイトル |
小型懐中電灯によるモモ赤肉症発生果実の簡易な判別方法 |
担当機関 |
岡山農総セ |
研究期間 |
2005~2005 |
研究担当者 |
笹辺幸男
大塚雅子
各務裕史
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発行年度 |
2005 |
要約 |
赤肉症が発生しているモモ果実は外観からは判別が難しいが、白熱球による小型懐中電灯で光を縫合線の反対側に照射すると簡易に判断でき、選別に利用できる。
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キーワード |
モモ、赤肉症、果肉障害、簡易判別、電灯
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背景・ねらい |
モモ赤肉症が発生している果実を着色状態、冴え(透明感)の有無など、外観から判別できるとする農家もあるが、その精度は低い。そこで、簡易に判別できる方法を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 赤肉症は果実の「果たい部側(果梗部周辺)」、あるいは「縫合線の反対側」で発生が多く認められ、その程度も大きいため、判定は「縫合線の反対側」で行う(図1)。
- 赤肉症果は小型懐中電灯(2.4V/450mA/クリプトン球/150lux/反射鏡およびレンズ径15mm)を果実に密着させて照らし、リング状に現れる散乱光の色によって判別できる(図2)。
- 出荷できない赤肉程度「2」以上の果実を選別すると、外観(着色程度、冴えの有無など)での判定では77.9%の的中率であるが、小型懐中電灯を用いた判別では、94.3%が的中する(図3、表1)。
- 室内照明下で判別が可能である。
- 白色LEDを用いたランプでは判別が困難である(データ省略)。
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成果の活用面・留意点 |
- ごく軽い発生(赤肉程度「1」以上)でも、小型懐中電灯を用いれば90%程度の確率で判別できる。
- 熟練者でなくとも、数個を目合わせすることによって簡易に効率的に判別できる。
- 赤肉程度の判別基準は平成17年度近畿中国四国研究成果情報「モモ赤肉症の発生程度(赤肉程度)を示す簡易指標の作成と発生樹の特徴」に準ずる。
- 果皮着色した果実には適用できない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
果肉障害
くり
出荷調整
もも
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