改良むかで整枝におけるニホンナシ「豊水」の成園後着果管理

タイトル 改良むかで整枝におけるニホンナシ「豊水」の成園後着果管理
担当機関 山口農試
研究期間 2001~2005
研究担当者 明田郁夫
発行年度 2005
要約 成園化後の「豊水」の改良むかで整枝では、樹当たり100個程度に着果を調節する。これにより400kg/a以上の収量と糖度12度が確保できる。
キーワード ニホンナシ、「豊水」、改良むかで整枝、着果管理、果実品質
背景・ねらい 県内の赤ナシ産地では、ほぼ同時期に開園・植栽が行われており、樹勢の低下や枝幹・土壌病害で生産性の低下した園地もみられる。改植によって、「豊水」等の既存品種の生産性向上や新品種の導入を図り、園地の若返りを推進していくことが重要な課題となっている。平成15年より改植の一手法として、軽労化・早期成園化が可能な「改良むかで整枝法」(平成14年度成果情報)が導入され始めている。そのため、この整枝法での着果管理法について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 成園化(定植4年目)以後の改良むかで整枝では、着果数が多くなると糖度12度を確保できない恐れがあることから、樹当たり100個程度を目安とする。ただし、冷夏長雨の年には樹当たり80個程度に制限する必要がある(図1)。
  2. 100個程度着果させることにより収量はa当たり400kg以上確保でき、慣行整枝法より収量は多い。果重は年次によりばらつきが見られる(図2、表1)
  3. 樹当たり側枝数と側枝当たり着果数の多少を組み合わせ、樹当たり着果数をほぼ同一とした場合、果重や糖度への影響は少ない(表2)。着果調整は樹単位で可能と考えられる。
  4. 樹当たり100個着果させるためには、側枝1m当たり6~7個の着果させ、総側枝長17m(平均側枝長1.2mとして14本)確保する必要がある。
成果の活用面・留意点
  1. 樹間、列間とも3mとする。
  2. 側枝候補枝がない場合は、腹接ぎによって枝を確保する必要がある。
図表1 220183-1.jpg
図表2 220183-2.jpg
図表3 220183-3.jpg
図表4 220183-4.jpg
カテゴリ 改植 軽労化 栽培技術 新品種 早期成園化 品種

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