タイトル |
集落営農経営計画策定支援システム |
担当機関 |
滋賀県農業技術振興センター |
研究期間 |
2004~2006 |
研究担当者 |
藤井吉隆
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発行年度 |
2006 |
要約 |
VBAを用いてMicrosoft Excel上で作動する集落営農経営計画策定支援システムを開発した。 当システムを利用することで、集落営農における経営試算を短時間で簡易に実施できるとともに、 経営環境分析に基づく経営ビジョンの策定を支援できる。
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キーワード |
集落営農、経営試算、経営ビジョン
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背景・ねらい |
品目横断的経営所得安定対策等により担い手重視の政策転換が進められる中、生産現場では、集落営農の 組織化や経営確立に向けた活動が展開されている。しかし、経営試算データの作成・分析及び経営ビジョンの 策定に多大な労力と時間を要している。そこで、集落営農リーダーが短時間で簡易に経営試算できるとともに、 経営環境分析に基づく経営ビジョンの策定を支援できる経営計画策定支援システムを開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 当システムは、データ入力、データベース、経営試算、経営ビジョン策定で構成されている (図1)。
- データ入力は、データベースを利用することで少ないキー操作で短時間(20分程度)に入力できる (図1)。
- 経営試算結果は、試算結果表示シートと計画策定支援シートで構成されている。
1)試算結果表示シートでは、試算計画法による経営計画を自動計算し、主要経営指標、経営収支構造、 旬別所要労働時間等を表示できる(図2)。さらに、役員会等協議の 場で利用できる感度分析機能(価格・収量・経営規模等が経営に与える影響を表示する)、結果比較機能 (複数の試算結果を同時に表示する)を有する。 2)計画策定支援シートでは、(1)農地集積見込みに応じた経営試算(中期経営計画)、(2)経営規模に 応じた必要機械装備(機械施設装備計画)、(3)所有する機械装備の更新時期、必要資金 (機械施設更新計画)、(4)販売チャネル、販売商品別の販売計画(販売計画)を短時間で策定できる (図1)。 - 経営ビジョン策定シートは、経営環境分析シートとアクションプラン策定シートで構成されている。
役員会等協議の場で参加者の意見を収集しながら利用することで、経営 ビジョンや課題解決策を参加者の 意識統一を図りながら体系的に検討できる(表1)。 1.経営環境分析シートでは、経営の内部環境(強み・弱み)、外部環境(機会・脅威)に基づく経営の 方向性や経営課題を抽出できる。 2.アクションプラン策定シートは、抽出された経営課題を組織運営と関連づけの下、具体的解決策を 体系的に検討できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 当システムは、Microsoft Excelでデータ入力をできる人であれば利用できる。
- データベースは、利用者による登録・修正が可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
経営管理
データベース
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