色情報解析によるてん茶の外観評価方法

タイトル 色情報解析によるてん茶の外観評価方法
担当機関 京都茶研
研究期間 2003~2005
研究担当者 堤保三
矢野早希子
村上宏亮
発行年度 2006
要約 てん茶の外観評価について、デジタルカメラで撮影したてん茶の外観画像から色情報を取得し、外観の 評価項目である「冴え」と、蒸熱程度の指標である「蒸し度」を数値化して評価できる。
キーワード てん茶、色情報、デジタルカメラ、数値化、品質評価
背景・ねらい てん茶の外観における色沢や色合いは「冴え」と表現し、品質評価の中で最重要項目である。また、 「冴え」の良否に影響を与える製造要因に蒸熱程度があげられ、蒸熱程度の指標として「蒸し度」が 用いられる。このような「冴え」や「蒸し度」の評価は、これまで人間の官能検査に頼ってきた。
そこで、てん茶の外観評価を、人間の官能検査に頼らずに行うため、デジタルカメラで撮影し、得られた 画像から「冴え」と「蒸し度」を数値化するシステムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 一定の光源を備えた装置を用いて、デジタルカメラで撮影した画像の対象範囲を選択すれば、 Microsoft Visual Bascic .NETとMicrosoft Excelを用いて自作したプログラムにより、画像の数値化が 自動で行える。
  2. これらの数値を明度でしきい値を設け、さらに色相で分類して得られた色情報から、「冴え」を 数値化することができる(式1)。
  3. この数値化した「冴え」は、官能検査による「冴え」評価と順位付けについて、ほぼ同じ傾向である (図1)。
  4. 同様に、明度でしきい値を設けて得られた色情報から、「蒸し度」を数値化することができる (式2)。
  5. この数値化した「蒸し度」は、官能検査による「蒸し度」評価と絶対値は異なるが、同一生葉を 用いたときの「蒸し度」の相対的な強弱(深い、浅い)関係はほぼ同じ傾向である (図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 数値化したてん茶の「冴え」と「蒸し度」は絶対値ではない。
  2. 15w蛍光灯(USA LS VITA-LITE)を2灯備えた内部が黒色暗室装置で、OLYMPUS C-3000 ZOOM により 122万画素で撮影した画像をもとにしている。他の条件で撮影する場合は、標準白色板等を用いて 補正する必要がある。/li>
図表1 220332-1.jpg
図表2 220332-2.jpg
図表3 220332-3.jpg
図表4 220332-4.jpg
カテゴリ てん茶

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