イチゴ炭疽病潜在感染が検出できる簡易検定法の改良

タイトル イチゴ炭疽病潜在感染が検出できる簡易検定法の改良
担当機関 徳島農研
研究期間 2005~2006
研究担当者 広田恵介
中野理子
米本謙悟
発行年度 2006
要約 イチゴ炭疽病潜在感染を検出できる石川らの簡易検定法を、輪ゴム、ティッシュ、ビニール袋という 手に入りやすい道具を利用する方法に改良しても検出が可能である。
キーワード イチゴ、炭疽病、簡易検定法
背景・ねらい イチゴ炭疽病は、主に育苗時期に発生し多発すると苗が枯死する病害で、農薬散布だけでは防除が 難しく総合的な防除対策が必要である。対策の一つとして病原菌を育苗床に持ち込まないことが必要であり、に病徴が無くても炭疽病菌が潜んでいるいわゆる潜在感染株となった親株を除去することは重要である。 潜在感染している親株を除去するためには、生産者自らが親株すべてを検定できる簡易な検定法が必要である。 そこで、石川ら(1994、植物防疫)の簡易検定法を、手に入りやすい道具を利用した検定方法に改良する。
成果の内容・特徴
  1. 石川ら(1994、植物防疫)の方法を改良し、輪ゴム、ティッシュ、ビニール袋という手に入りやすい 道具を利用する方法とした、生産者自らが実施できるイチゴ炭疽病潜在感染株の簡易検定法である (表1、図1)。
  2. 石川らの方法と炭疽病潜在感染株の検出程度を比較した結果、差が無い(表2)。
  3. 2月でも4畳程度の狭い部屋で保管するのであれば、家庭用エアコンによる加温でも検定可能である (表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 家庭用エアコンで28℃の室温を確保できない場合は、水稲用出芽機、カンキツ用予措機等を 利用するとよい。
  2. ティッシュ等に含ませる水分量は、保管中乾燥しないよう十分な量を含ませる。
  3. 静置中葉がビニール袋にくっつくと分生胞子層を確認しづらい場合があるので、輪ゴムで ビニール袋の口を結ぶとき膨らませて結んだほうがよい。
図表1 220335-1.jpg
図表2 220335-2.jpg
図表3 220335-3.jpg
図表4 220335-4.jpg
カテゴリ 病害虫 育苗 いちご 簡易検定法 乾燥 水稲 炭疽病 農薬 防除 その他のかんきつ

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