ミヤコカブリダニを利用したカーネーションの夏季ナミハダニ防除

タイトル ミヤコカブリダニを利用したカーネーションの夏季ナミハダニ防除
担当機関 香川農試
研究期間 2005~2007
研究担当者 松本英治
森田知子
楠 幹生
発行年度 2006
要約 冬切りカーネーション栽培において、薬剤抵抗性の発達で防除困難なナミハダニに対し、 ミヤコカブリダニを放飼することにより夏季のナミハダニを低密度に抑えることができる。
キーワード カーネーション、ナミハダニ、ミヤコカブリダニ
背景・ねらい 冬切りカーネーション栽培では、薬剤抵抗性の発達によりナミハダニの防除に苦慮するとともに、 頻繁に行われる防除作業は生産者の負担となっている。そこで、ナミハダニに対する薬剤抵抗性の発達回避と 夏季防除作業の軽減を図るため、天敵ミヤコカブリダニの利用を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 冬切りカーネーション栽培において、6月中旬からミヤコカブリダニを(約2000頭/10a)を 1~2週間間隔で3回放飼することにより、放飼開始約1ヵ月後からナミハダニ密度が低下し、 9月上旬まで低密度に抑制することができる(図1、2)。
  2. ミヤコカブリダニの放飼は夏季のナミハダニの密度を薬剤防除と同等に抑制することができ、 夏季防除作業の軽減が図れる(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 放飼は、ハダニが増え始める、摘心後側枝が伸長し始めた頃、あるいは2年切り栽培では株の 刈り込み後に行う。
  2. 放飼開始時にナミハダニの被害が散見される場合は、ミヤコカブリダニに影響の少ない剤を 散布し密度を下げてから放飼する。
  3. 出蕾期(9月中旬頃)以降のナミハダニの増加は品質に影響するため、化学薬剤での防除に 切り替える。
  4. ミヤコカブリダニ放飼後、土着天敵であるハダニアザミウマが自然発生してナミハダニの 密度抑制を補完することがある。
  5. ミヤコカブリダニ剤のカーネーションにおけるナミハダニに対する登録は準備中である (平成19年1月現在)。
図表1 220347-1.jpg
図表2 220347-2.jpg
図表3 220347-3.jpg
カテゴリ 病害虫 カーネーション 抵抗性 土着天敵 防除 薬剤

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