小豆「京都大納言」における狭条密植栽培-コンバイン収穫体系

タイトル 小豆「京都大納言」における狭条密植栽培-コンバイン収穫体系
担当機関 京都丹後農研
研究期間 2005~2007
研究担当者 大橋善之
発行年度 2007
要約 小豆「京都大納言」の機械化体系として、条間30cm、株間16~21cmで播種する狭条密植栽培とコンバインによる収穫を組み合わせると、慣行の畝立て栽培よりも多収となり、省力化が図れる。
キーワード 小豆「京都大納言」、狭条密植栽培、コンバイン収穫、省力
背景・ねらい 京都府産小豆「京都大納言」は、大粒で風味・香りがよく、煮ても皮切れせず、色合いが良い等の優れた品質を持ち、府内の和菓子をはじめとする実需業界から強い需要があるが、播種時期が梅雨明け前後にあたり、播種作業に支障をきたして作柄が不安定となり、ここ数年、生産量が需要量を大きく下回っており、生産量の拡大・確保が強く求められている。
そこで、近年、大豆において播種や収穫作業が天候に左右されにくい省力機械化体系として実用化されつつある部分耕狭条密植栽培とコンバイン収穫を組み合わせて、小豆に応用し、作業の省力化と生産量の拡大を図る。
成果の内容・特徴
  1. 小豆を条間30cmで密播し、中耕培土を行わない狭条密植栽培は、慣行の畝立て栽培に比べて多収となり、コンバイン収穫時の土等の混入量も少ない(表1)。
  2. 小豆の部分耕狭条密植栽培では、播種前の非選択性除草剤、播種後の土壌処理除草剤を施用すると小豆が地表面を覆うまでに播種後1ヶ月~1ヶ月半かかる(図1)。
  3. 狭条密植栽培では、7月中下旬までに播種し、種子量を削減するため播種密度は条間30cm、株間16~21cmとする(表2)。
  4. 専用播種機を使用する部分耕狭条密植栽培とコンバイン収穫を組み合わせることによって、著しい省力化が図れる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 狭条密植栽培-コンバイン収穫体系は、営農集団等が大規模に取り組むための省力機械化体系である。
  2. 部分耕狭条密植栽培では、専用の播種機が必要である。
  3. 部分耕狭条密植栽培では、明渠等の排水対策を徹底する必要がある。
  4. 小豆では登録されている除草剤が少なく、中耕除草を行わないため、播種前に非選択性除草剤(グリホサートアンモニウム塩液剤等)、播種後に土壌処理除草剤(トリフルラリン乳剤等)を用いて雑草防除を徹底する。
  5. コンバイン収穫では、刈取時の刈取高をやや高くし、地表面に凹凸がある場所では刈取部をあげるなど、極力土の混入を抑えることが必要である。
図表1 220402-1.jpg
図表2 220402-2.jpg
図表3 220402-3.jpg
図表4 220402-4.jpg
カテゴリ 病害虫 機械化体系 雑草 省力化 除草 除草剤 大豆 土壌処理 播種

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