加工・業務用に適した1~3月どりレタスの大玉生産のための品種と株間

タイトル 加工・業務用に適した1~3月どりレタスの大玉生産のための品種と株間
担当機関 香川農試
研究期間 2006~2008
研究担当者 藤村耕一
松崎朝浩
発行年度 2008
要約 レタスの1~2月どり栽培において、加工・業務用に適する球重700g、球緊度0.3程度の締まり過ぎない大玉用品種として、「LE-7MT」が適する。株間を43cmとすると35cmの場合と比較して収穫日は早まるが、収穫時の重量・球緊度は同程度である。
キーワード レタス、1~3月どり栽培、加工・業務用、球緊度、品種
背景・ねらい
レタスの加工・業務用途においては加工歩留まりが重視され、一球重が重く、葉が締まりすぎずカット後にほぐれやすい大玉階級が求められている。また、これらのニーズに対応した大玉生産は作付株数あたりの収量増につながり生産性の向上も期待できる。しかし、現状の1~3月どり栽培での市場出荷用品種「レイヤード」、「シグマ」等は、厳寒期には市場用規格を超える大玉生産が難しく、一球重が重くなると葉が締まりすぎて加工・業務用途には適さない。そこで、加工・業務用の大玉生産のために、適した品種について検討するとともに、株間を広げた場合の効果について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 1~3月どり栽培において「LE-7MT」(シンジェンタシード)は、球重が重くなっても球緊度が高まりにくく、実需者への聞き取り調査をもとに定めた加工・業務用レタスの目標である球緊度0.3程度で700~800gの球重を確保できる品種である(図1、2)。
  2. 球重と球緊度の関係は、株間を慣行の35cmに対して43cmにしても同様に推移し、球緊度0.3の時の球重は同等となる(図1)。したがって株間は収量の点から35cmが適する。ただし、株間を広げると球重の増加が早くなり3~4日程度収穫時期が早まる(データ省略)。
  3. 「LE-7MT」の球形は、市場向けの慣行品種「レイヤード」に比較して腰高球や中肋突出球になりやすい(表1)が、加工業務用途の実需者評価では許容範囲である。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は最も大玉になりにくい1~3月どり栽培の品種選定であり、年内どり栽培、春どり栽培では「LE-7MT」は球緊度が低すぎる傾向にある。
図表1 220558-1.jpg
図表2 220558-2.jpg
図表3 220558-3.jpg
カテゴリ 加工 出荷調整 品種 レタス

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