暖地におけるヒマワリの晩期栽培法

タイトル 暖地におけるヒマワリの晩期栽培法
担当機関 九州農業試験場
研究期間 1994~2001
研究担当者
発行年度 1994
要約 初霜が10月下旬以降になる暖地では、ヒマワリは8月中旬に播種する晩期栽培で子実収量、油脂含量ともに高い。またわい性品種(SUN WHEAT 101)は耐倒伏性が強く、晩期栽培下では密植による増収効果が高い。
背景・ねらい 暖地畑作の収益向上を図るために、多様な新規作物の導入が検討されている。過去にも良質油脂資源作物としてヒマワリの導入が試みられたが、開花期が梅雨に当たるため低収な上に、油脂含量も低く定着しなかった。暖地におけるヒマワリの晩期栽培は、秋季の温暖な気象条件を利用できる。そこでヒマワリの安定多収を図るために、暖地適応型品種を選定するとともに適正な作期と栽植密度について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 暖地においてヒマワリを8月中旬に播種すると、子実収量、油脂含量ともに高まり、種皮率も低くなることから、高油脂収量が期待できる(表1、2)。
  2. 暖地における適品種は茎長が1m前後で耐倒伏性が強いわい性品種「SUN WHEAT 101」である(表1)。
  3. 「SUN WHEAT 101」は、標準密度で栽植した場合には普通品種より低収である(表1)。しかし、密植による増収効果が高いため、a当たり1100株程度の密度で栽培すると多収が得られる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 初霜が10月下旬以降となる暖地に適用が可能である。
  2. 8月下旬以降に播種すると低収に終わるので、適期に播種する。
図表1 220588-1.gif
図表2 220588-2.gif
図表3 220588-3.gif
カテゴリ 播種 ひまわり 品種

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