タイトル |
サトウキビモザイクウイルスB系統の外被タンパク質のアミノ酸配列 |
担当機関 |
九州農業試験場 |
研究期間 |
1994~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
サトウキビ及びトウモロコシのモザイク病の病原ウイルスであるサトウキビモザイクウイルスB系統のRNAの塩基配列の一部を解析し、その外被タンパク質は313のアミノ酸残基からなると推定した。
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背景・ねらい |
サトウキビモザイクウイルス(SCMV)は、わが国のイネ科作物や雑草に広く発生しており、特にサトウキビやトウモロコシで重要である。SCMVは海外でも広く分布していて、多くの系統に分類され、中には別種のウイルスとして分類されているものもある。その中で外被タンパク質遺伝子の塩基配列が明らかにされているのは、ジョンソングラスモザイクウイルス(JGMV)とSCMVのSC系統のみである。今回、沖縄県のトウモロコシから分離されたSCMV-B系統の外被タンパク質遺伝子の塩基配列を決定して、そのアミノ酸配列を推定した。また配列既知のJGMVやSCMV-SCと比較して、その類縁関係を明らかにした。
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成果の内容・特徴 |
- SCMV-B-RNAをcDNAクローニングして、外被タンパク質遺伝子を含むクローンを分離した。
- 得られたクローンのcDNAの塩基配列を決定した。
- SCMV-Bの外被タンパク質遺伝子は、942塩基から構成されており、313個のアミノ酸残基をコードしていた(図1)。
- SCMV-Bの外被タンパク質アミノ酸配列の相同性は、SCMV-SC及びJGMVと比較すると各々96%と59%であった。
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成果の活用面・留意点 |
当該遺伝子cDNAを植物ゲノムに組み込んで本ウイルスに対する抵抗性植物の作出に利用できる。また、本cDNAは、ウイルスの遺伝子診断に利用できる。
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
雑草
さとうきび
抵抗性
とうもろこし
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