作期が異なる湛水直播及び移植水稲の食味関連形質

タイトル 作期が異なる湛水直播及び移植水稲の食味関連形質
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 原田皓二
田中浩平
発行年度 1998
要約 水稲の食味関連形質については、湛水直播栽培と移植栽培との差は小さく、登熟気温の影響が大きい。登熟気温が高いほど精米中のアミロース含有率は低下し、アミログラム最高粘度、ブレークダウンは増加する。飯米のテクスチュログラム特性値(H/-H)は登熟気温が摂氏25~26度の場合に最も小さくなるが、摂氏27度以上では大きくなり粘りがやや低下する。福岡県農業総合試験場・農産研究所・栽培部・作物栽培研究室
背景・ねらい 湛水直播栽培を導入して水稲の作付規模拡大を図るためには、播種期と品種を組み合わせて作期幅を拡大する必要がある。そこで、播種期を4月下旬から6月下旬に拡大した場合の食味関連形質を移植と比較して調査し、作期が異なる場合の湛水直播水稲の食味関連形質を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 食味関連形質については、湛水直播栽培と移植栽培との差は小さく、播種期や移植期の影響が大きい。播種期や移植期が早く登熟気温が高いほど、精米中のアミロース含有率は低下し、アミログラム最高粘度、ブレークダウンは増加する。タンパク質含有率には大きな差はみられない(表1、表2、図1)。
  2. 直播の播種期と移植の移植期が同じ場合、直播は移植よりも出穂期は8日程度遅くなり、登熟気温が低下する。そのため、直播の精米中アミロース含有率は移植よりもやや高く、アミログラム最高粘度、ブレークダウンはやや低下する(表1、表2)。
  3. テクスチュログラム特性値(H/-H)が最も小さくなる登熟気温は摂氏25~26度であり、摂氏27度以上では特性値(H/-H)は大きくなり、飯米の粘りがやや低下する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 湛水直播及び移植水稲の作期決定の際の参考となる。
  2. 登熟気温が摂氏22~29度(出穂後30日間の日平均気温)の条件下で適用される。
  3. 極早生または早生の粳種に適用される。
図表1 220777-1.gif
図表2 220777-2.gif
図表3 220777-3.gif
図表4 220777-4.gif
カテゴリ 規模拡大 直播栽培 水稲 播種 品種 良食味

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