搾乳間隔が乳量・乳成分に及ぼす影響

タイトル 搾乳間隔が乳量・乳成分に及ぼす影響
担当機関 鹿児島県畜産試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 寺脇志朗
森浩一郎
児島浩貴
山下光則
発行年度 1998
要約 1日3回搾乳では、乳量が増加し、乳脂率は低下する。特に乳量の多い(今回の場合40kg以上)個体では、3回搾乳による乳量の増加量が多く、逆に不等間隔搾乳では乳量が低下する。乳量の少ない(今回の場合30kg未満)個体では、不等間隔でも乳量、乳質に大きな影響はないと思われる。鹿児島県畜産試験場・乳用牛部
背景・ねらい 乳用牛(ホルスタイン種)の泌乳能力は、年々向上してきており、高泌乳牛においては、搾乳間隔が泌乳性に影響を及ぼしていると考えらる。そこで、ホルスタイン種搾乳牛13頭を用いて、不等間隔搾乳2回搾乳(8時30分、15時30分)、3回搾乳(8時30分、16時30分、23時30分)、等間隔2回搾乳(8時30分、20時30分)の順でそれぞれ4日間ずつ実施し、乳量・乳成分について調査した。
成果の内容・特徴
  1. 乳量について
    1. 等間隔2回搾乳より3回搾乳で1日乳量は多く、乳量の多い個体ではその差が大きい。また、等間隔2回搾乳と不等間隔2回搾乳では、1日乳量に差がなかったが、乳量の多いものでは等間隔2回搾乳の方が多い。
  2. 乳成分について
    1. 等間隔2回搾乳と3回搾乳では、3回搾乳で乳脂率が低く、乳脂量では差がない。その他成分ついては、ほとんど差がみられない。また、2回搾乳では等間隔と不等間隔に差がみられない。
  3. 体細胞数について
    1. 体細胞数は等間隔2回搾乳が多くなるが、これは3回搾乳から2回搾乳へと搾乳回数が減ることが影響しているものと思われる。
成果の活用面・留意点
  1. 乳量の多い個体、牛群では、不等間隔2回搾乳より等間隔2回搾乳が望ましいと思われる。
  2. 3回搾乳の場合、搾乳回数・時間が増えるので雇用を含めて労働確保と乳量増加に応じた飼料確保が必要である。
  3. 今回の試験は各区分4日間ずつの短期試験のため長期に実施した場合の牛体への影響等について検討が必要である。
図表1 220821-1.gif
図表2 220821-2.gif
図表3 220821-3.gif
図表4 220821-4.gif
カテゴリ 乳牛

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