キク親株のロックウール耕による挿し穂生産における栽植株数と養液濃度

タイトル キク親株のロックウール耕による挿し穂生産における栽植株数と養液濃度
担当機関 佐賀県農業試験研究センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 田中龍臣
松村司
森園寛
徳永敦子治
発行年度 1998
要約 キク親株のロックウール耕により挿し穂生産量が著しく増加する。その際の栽植株数はロックウールマット当たり8~10本植えとし、養液濃度は園試処方1/2処方とする。採穂回数が増加しても、切り花品質は慣行親株と同等の品質が得られる。
背景・ねらい 切り花キクの生産における採穂用親株は一般に土耕で行われているが、採穂数が変動すること、株の老化による柳芽や不発芽株の発生、採穂回数の制限やこれに伴う改植等の問題が多い。そのため、小面積で均質な活性の高い挿し穂が容易に確保できる親株養成法が望まれている。そこで、親株のロックウール耕栽培での挿し穂生産における適正な栽植株数と養液濃度を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「秀芳の力」では挿し芽1ヶ月後の5月から採穂をはじめ6月以降安定して挿し穂が確保でき、採穂数は土耕よりも著しく多い(表1)。「精雲」では挿し芽2ヶ月目から採穂量が増加し、3ヶ月目以降安定して挿し穂が確保できる(表2)。
  2. 「秀芳の力」のマット当たり採穂数は、養液濃度1/2、2/3及び標準濃度の10本植え、2/3及び標準濃度の8本植えで600本以上採穂できる(表2)。「精雲」では1/2区、2/3区及び標準区の12本植え、2/3区、標準区の10本、8本植えで300本以上採穂できる(表2)。
  3. 園試処方の標準から1/2濃度で給液し、「秀芳の力」はマット当たり8~10本植え、「精雲」はマット当たり10~12本植が適当である。切り花長や切り花重等の切り花品質は、1/2濃度区でやや優れ、また、土耕の慣行親株と同等の品質が得られる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 給液3ヶ月以降からマット内ECが上昇するので、上昇し始めたらマットに潅水し、ECの低下に努める。
  2. 栽植株数はロックウールマット91cm×30cm×7.5cmを使用する。
図表1 220914-1.gif
図表2 220914-2.gif
図表3 220914-3.gif
図表4 220914-4.gif
カテゴリ 改植 きく

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