タイトル |
夏秋ギク型輪ギク「サマーイエロー」の早期不時発蕾抑制 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
西真司
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発行年度 |
1998 |
要約 |
夏秋ギク型輪ギク「サマーイエロー」の早期不時発蕾抑制には母株にエテホンを処理することで効果が高い。また、母株でのエテホン処理は母株の発蕾を抑制し花芽分化していない挿し穂の確保を容易にする。鹿児島県農業試験場・花き部
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背景・ねらい |
夏秋ギク型輪ギク「サマーイエロー」は開花調節が可能な品種であるが、母株で発蕾しやすく挿し穂の確保が困難な上、電照抑制期間中から消灯2週間後までに不時発蕾してくる株があり、早期不時発蕾を抑える栽培技術の確立が必要である。
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成果の内容・特徴 |
- 母株にエテホンを処理することで早期不時発蕾を抑制することができる(表1)。
- 母株にエテホンを処理することで花芽分化していない挿し穂を確保できる(図1)。
- エテホン処理は摘心後すぐの1回で十分効果があり、エテホンの200ppmを10aあたり60リットル散布すればよい(図1)。
- 摘心ごとにエテホンを処理すれば、高温時期でも処理後4週間以内までは母株での発蕾は見られず、花芽分化していない挿し穂が採れる(表2)。
- 採穂前の摘心時にエテホンを処理していないと母株での発蕾率が高くなる(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- エテホンは花芽分化したものには抑制効果はないので、エテホン処理する場合も母株を摂氏5度よりも低い低温に十分あて電照する。
- 連続して採穂する場合は必ず摘心ごとにエテホン処理し、株の切り戻しも行う。
- 定植後は栄養生長期間を長くしたり、施肥量過多や大苗により初期生育が旺盛にならないように管理する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
栽培技術
施肥
品種
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