冬春どりニラのマルチ後定植栽培による省力化技術

タイトル 冬春どりニラのマルチ後定植栽培による省力化技術
担当機関 長崎県総合農林試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 野口浩隆
稲田祐子
発行年度 1998
要約 冬春どりニラのマルチ後定植栽培は、盛夏期における土寄せ、除草等の作業が大幅に軽減される。長崎県総合農林試験場・野菜花き部・野菜科
背景・ねらい 冬春どりニラは、現在裸地に定植して全刈りを行うまでの5ケ月間に株養成を行うが、この期間中の除草、中耕、土寄せ等の作業は特に盛夏期と重なるため、面積が拡大するにつれ、かなりの労働が強いられている。そこで、定植前にマルチを行い、株養成期における管理作業の省力化を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 定植時にマルチや敷きわらを行うことにより、盛夏期の土寄せ、除草等の作業が大幅に軽減される。
  2. マルチ後定植栽培では有孔マルチを用いることにより定植を簡単に行うことができ、さらに全刈り後にマルチを新しく張り直す必要がない。また敷きわら栽培では除草作業等が軽減されても、わらを敷く作業に手間がかかるため、マルチ後定植栽培の方がより省力的な栽培方法である。
  3. 収量には敷きわら栽培とマルチ後定植栽培とでは大きな差は見られない。また黒マルチ栽培では収穫期後半における収量がシルバーマルチ栽培に比べて低下するため、マルチ後定植栽培に用いるマルチはシルバーマルチが適する(表1)。
  4. 葉幅はニラの品質上最も重要な要因のうちの一つであるが、定植前にマルチをすることによる葉幅への影響はみられない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. マルチ後定植栽培を行う場合は、株養成期の追肥も液肥で行う。
  2. マルチ後定植栽培では株養成期に中耕を行わないことから、定植はやや深植えを行った方がよい。
図表1 220932-1.gif
図表2 220932-2.gif
図表3 220932-3.gif
カテゴリ 病害虫 栽培技術 省力化 除草 にら

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