タイトル |
宿根性スターチスの花茎整理技術 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
1997~1998 |
研究担当者 |
馬場重博
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発行年度 |
1998 |
要約 |
宿根性スターチス「ブルーファンタジア100」の高温期の全花茎切除は、秋期と春期に採花時期を集中できる。また、高温期に採花を続けても株疲れは少なく、総採花本数は減少せず、収穫労力が平準化できる。花茎数を制限しても切り花品質は向上しないので弱小茎のみ切除すればよい。長崎県総合農林試験場・野菜花き部・花き科
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背景・ねらい |
ハイブリッド・スターチスはシュッコンカスミソウとともに添え花として広く利用され、その需要は高く、県内各地で栽培されている。しかしその適切な栽培管理技術については不明な点が多い。そこで高温期の花茎切除や採花する立茎本数の制限が採花に及ぼす影響を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 高温期に全花茎を切除することにより、秋期と春期に採花時期が集中し、時期を設定した出荷に適している(図1)。
- 高温期に弱小茎(花茎径3mm以下)のみを切除し、それ以上の花茎を採花しても極端な株疲れはなく、年間の総採花本数は、高温期に全花茎を切除したものと差はない(図2)。このことにより収穫労力の平準化を図ることができる。
- ボリュームのある切り花重50g以上の採花本数は、1ヶ月の花茎数を2本あるいは4本に制限しても、弱小茎のみ切除し、それ以外を採花したものと差が無い。また、2本に制限すると採花本数が減るので花茎の制限は弱小茎のみ切除するだけでよい(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 土壌については物理性を重視し、根が良く張るように定植前に深耕を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
かすみそう
栽培技術
出荷調整
スターチス
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