Immunocapture RT-PCR法によるジャガイモYウイルスの検出

タイトル Immunocapture RT-PCR法によるジャガイモYウイルスの検出
担当機関 長崎県総合農林試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 小川哲治
発行年度 1998
要約 バレイショ葉から Immunocapture RT-PCR法 によりジャガイモYウイルス(PVY)の高感度な検出を迅速に行うことができる。長崎県総合農林試験場・環境部・病害虫科
背景・ねらい 長崎県のバレイショ栽培においてモザイク症状、地上部のえそ症状等のウイルス病様症状の発生が近年増加傾向にあり問題となっている。病原体の早期発見方法の確立のため、病原ウイルスの一つと考えられるジャガイモYウイルス(potatovirusY;PVY)のImmunocaptureRT-PCR法による検出を試みた。
成果の内容・特徴
  1. ImmunocaptureRT-PCR法(図1)により、PVY純化ウイルス溶液1ml当たり1ngの濃度までウイルスの検出が可能である(図2)。
  2. ImmunocaptureRT-PCR法は間接ELISA法(血清学的手法)に比較して10倍検出感度が高い。
  3. ImmunocaptureRT-PCR法では、PVY感染バレイショ葉の磨砕液を100、1000倍に希釈した溶液からのウイルス検出が可能である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. RT-PCR法において煩雑であった植物体からのRNAの抽出作業を省略し、作業をより簡略化できる。
  2. バレイショ葉磨砕10倍液では植物由来成分による阻害が考えられるので、検出の際は100倍以上の希釈が適当である。
図表1 220971-1.gif
図表2 220971-2.gif
カテゴリ 害虫 ばれいしょ モザイク症

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