タイトル |
インゲンを寄主植物としたマメハモグリバエの大量増殖法 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
嶽崎研
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発行年度 |
1998 |
要約 |
インゲン初生葉を寄主植物として用いたマメハモグリバエの大量増殖体系確立した。本体系下で安定的に20,000頭/日の生産が見込まれ、1頭当たりの生産コストは0.26円である。
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背景・ねらい |
世界的な施設害虫で高度の薬剤抵抗性を有するマメハモグリバエは、殺虫剤による防除が困難であるため、欧米では本種の防除に大量増殖した天敵(寄生蜂)が用いられている。天敵の大量増殖技術確立のためには、その寄主昆虫の大量増殖体系を確立することが不可欠である。そこで好適な寄主植物とされるインゲン初生葉を用いた寄主のマメハモグリバエ大量増殖体系を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 大量増殖体系(表1)でインゲンの交換の間隔を短くしていくことで20,000頭/日の、大量増殖体系を確立した。
- 1998年7月より加湿器を用いて蛹化時の湿度条件を高く維持することで、蛹の生存率が1ヶ月間80%前後で推移し、生産が安定する(図1)。
- 本体系下で20,000頭/日の生産を行う場合、労働者あたりの総作業時間/日は212分で、その際の生産コストは0.26円/頭である。
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成果の活用面・留意点 |
- 寄主昆虫であるマメハモグリバエの大量増殖体系を利用して、天敵(マメハモグリバエ寄生蜂)の大量増殖が可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
コスト
抵抗性
防除
薬剤
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