15N標識鶏ふんの調整法

タイトル 15N標識鶏ふんの調整法
担当機関 鹿児島県農業試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 上之薗茂
長友誠
発行年度 1998
要約 15N標識飼料をニワトリに給餌し、排泄ふん全量を風乾後粉砕混合することで、15N分布の均質な鶏ふんが調整でき、鶏ふん由来窒素の作物体吸収、土壌残存、系外移行の動態解析に利用できる。鹿児島県農業試験場・土壌肥料部
背景・ねらい 家畜ふん尿を環境に配慮しつつ土壌還元するには、土壌ー作物ー大気系での養分動態を明らかにする必要があり、家畜ふん尿の安定同位体15Nによる標識は窒素動態の解析に有効と考えられる。そこで、鶏ふんを対象に15N標識ふんを調整し、15N標識の均質性を評価する。
成果の内容・特徴
  1. 鶏ふんの15N濃度は標識飼料給餌の翌日から増加し、1週間目ぐらいから増加の程度が緩やかになる(図2)。
  2. 給餌期間において経時的に採取した鶏ふんを風乾粉砕し、全量を均一に混合して調整した鶏ふんの15N濃度は標識飼料の70%で、15N濃度の希釈の程度は小さい(図1、図2)。
  3. 調整した鶏ふんの窒素は、分解し易くアンモニア揮散する窒素画分と分解し難く残存する窒素画分とが均質に15N標識されている(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 鶏ふん由来窒素の作物体吸収、土壌残存、系外移行の動態解析に利用できる。
  2. 他の家畜ふん由来窒素の動態解析に応用できる。
  3. 家畜ふん尿の各種作物に対する環境に配慮した施用法確立のための基礎的知見を得ることができる。
図表1 221014-1.gif
図表2 221014-2.gif
図表3 221014-3.gif
カテゴリ 肥料 土壌管理技術

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