グラインドミルで摺り潰した籾殻の特性

タイトル グラインドミルで摺り潰した籾殻の特性
担当機関 佐賀県農業試験研究センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 三原実
小森辰己
陣内文仁
田中靖
田中龍臣
福田敬
発行年度 1998
要約 グラインドミルで摺り潰した籾殻はその容積が約1/2から1/4となり、飽水状態において分解にともない放出される無機態窒素は量が多い。佐賀県農業試験研究センター・栽培技術部・作物研究室
背景・ねらい 籾殻の有効活用を図るため、グラインドミルで摺り潰した籾殻の特性を明らかにし、利用拡大を図る。
成果の内容・特徴
  1. 風乾状態の籾殻を「グラインドミル(K社AFR-2000);籾殻擂潰装置」ですりつぶす場合、ロータとハウジング(図1)の距離を狭くすることによって、細かい粒土分布に加工された籾殻が得られ(図2)、その容積は処理前の1/2~1/4になる(表1)。
  2. グラインドミルで摺り潰した籾殻は吸水性・保水性に優れ、分解にともない無機態窒素が多く放出される。(表1)。
  3. 籾摺り機から排出される籾殻の中には発芽可能な水稲種子が含まれているが、グラインドミルで摺り潰した籾殻の中には発芽可能な水稲種子はない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. pH矯正資材や肥料の添加によって各種作物の育苗用床土や土壌改良資材に利用できる。
  2. グラインドミルで摺り潰した籾殻は吸水性や保水性に優れるが、いったん乾くと一時的に疎水性を示すことがある。
  3. 籾殻カッターやプレスパンダで、粉砕、膨軟化された籾殻とは窒素の放出パターンが異なる。
図表1 221032-1.gif
図表2 221032-2.gif
図表3 221032-3.gif
カテゴリ 肥料 育苗 加工 栽培技術 水稲 土壌改良

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