アスパラガス苗の継代培養による株分け増殖法

タイトル アスパラガス苗の継代培養による株分け増殖法
担当機関 長崎県総合農林試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者 小村国則
発行年度 1998
要約 茎頂培養由来のシュートを用い、側芽で増殖する。生育したシュート下位部2cmを3~5本に株分けし、継代用培地で培養する。4週間毎に繰り返し株分けし、発根株はMS培地に移し、根を伸長させてから順化する。長崎県総合農林試験場・新技術開発部・生物工学科
背景・ねらい アスパラガスは雌雄異株であり、農家では一つの圃場に雌・雄株を混在して栽培しているため、生育の不揃いから品質が不均一となっている。また、最近は早春から夏秋にかけて収穫される半促成長期どり栽培が普及し、従来の栽培法に比べて茎の頂部のしまりや収穫時のグリーン色の濃淡の差異が問題となり、新しい栽培型に適した優良系統の増殖法が望まれている。このため、シュート下位部の側芽からの発根を利用した継代培養による効率的な株分け増殖方法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 茎頂培養由来シュートを側芽を用いてMS培地で増殖する。側芽からの発根を誘導するため、MS培地のNH4NO3の量を2/3に減らし、植物ホルモン等を加えた継代用培地で、シュートの伸長を抑制し、側芽を充実させる(表1)。
  2. 側芽からの発根率は継代後3週間目の側芽を用いた場合が高い(表2)。なお、側芽から発根した根は移植時に根が離れやすいため順化率が低い。
  3. 側芽からの発根を利用した株分け増殖では、株を小さく3~5本に分割して培養するとシュートが太くなり、側芽の発育も良いため、発根率が高まる(表3)。また、移植時に根が離れにくい。株分け増殖は株が分割しやすい大きさになり、シュートも充実する4週間毎に行うと効率が良い(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 優良系統の増殖に利用でき、均一で良品質の生産出荷が可能となる。
  2. 5万株規模の生産では、株当たり生産費が300円程度と高い。継代株分けは4週間毎に行い、側芽からの発根率を高く維持する。
図表1 221054-1.gif
図表2 221054-2.gif
図表3 221054-3.gif
図表4 221054-4.gif
カテゴリ アスパラガス 出荷調整

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