メッシュ気候値を使った気象分布の出力システム

タイトル メッシュ気候値を使った気象分布の出力システム
担当機関 佐賀県農業試験研究センター
研究期間 1998~1998
研究担当者 重富修
馬場崎一俊
発行年度 1998
要約 メッシュ気候値(日別平年値・日別実況値)をもとにして、任意の期間についての気象値の分布(平均値・積算値)、検索条件への適否または検索条件に適合する日数の分布、積算気温到達日の分布を出力するシステムを開発した。佐賀県農業試験研究センター・企画流通部・情報システム研究室
背景・ねらい 作物の生育や病害虫の発生に対する気象の影響は大きく、様々な事象に対して気象に基づいた解析が進められている。メッシュ気候値は、その地域の気象を面的に表現できるので、気象に基づいた解析結果をメッシュ分布図として出力することで地域的な違いを視覚的に把握することができる。そこで、メッシュ単位の気象値の分布を様々な条件により計算し、出力するシステムを開発した。
成果の内容・特徴 本システムでは、メッシュ気候値の気象項目として、平均気温、最高気温、最低気温、日照時間、日射量の日別平年値と、これに降水量を加えた日別実況値を利用しており、次の機能をもつ。
  1. 県内各メッシュの平年値および日別実況値について、任意の期間についての平均値または積算値を計算し、その分布を出力する(図1)。
  2. 各気象項目について、期間と条件(平均値あるいは積算値)を設定すると、適合するメッシュを検索しその分布を出力する。また、設定した気象条件に適合する日数をメッシュ毎に計算し、その日数の分布を出力する(図2)。
  3. 設定した起算日からの積算気温あるいは有効積算気温に到達する日を計算する。起算日は日別実況値を用いる場合暦日とし、平年値を用いる場合は暦日や設定する気温の出現初日とする(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. メッシュ気候値のうち気温の日別平年値は気象庁が作成した月別平年値を日別に変換したものを、また日射量の日別平年値は農業環境技術研究所が作成した資料を日別に変換して用いており、一般に用いられる平年値とは異なるので注意する。
  2. 日別実況値は、「アメダスデータのメッシュ化システム」(清野 1997)で作成した。
  3. 本システムはWindows95上で動作する。
図表1 221061-1.gif
図表2 221061-2.gif
図表3 221061-3.gif
カテゴリ 害虫

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