タイトル |
イタリアンライグラス中のカリウム含量の簡易測定法 |
担当機関 |
長崎県畜産試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
イタリアンライグラス中のカリウム含量は、試料と水を家庭用ジューサーミキサーにかけ、その濾液を用いることにより、小型反射式光度計(RQフレックス)で測定できる。長崎県畜産試験場・草地飼料科
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背景・ねらい |
近年、飼料畑に糞尿が多量還元されることによる、カリウムの草中への過剰蓄積が問題になっている。カリウムの過剰給与は、乳熱発生の一因であるとともに乳牛のマグネシウムの利用性を低下させグラステタニーの発生を促す危険性があるといわれている。生産現場において飼料中に含まれているカリウム含量が測定できれば、その後の飼料調製や給与を的確に行うことができる。そこで、小型反射式光度計(RQフレックス)を用いたイタリアンライグラスのカリウム含量の簡易測定法を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 純水300mlに対して、イタリアンライグラス生草の場合は30g、乾草の場合5g、サイレージの場合は乾物重で3g以上になるようにサンプリングし、家庭用ジューサーミキサーで磨砕することで抽出液が得られ、それを小型反射式光度計での測定に用いることが出来る。
- 生草を簡易測定法で測定する際、濾液を脱色する必要はない(図1、図2)。
- カリウム測定値の簡易測定法と公定法における相関係数は、乾草、生草、サイレージの順に高い(図1、図3、図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- サンプリングが偏らないように、あらかじめ試料を5cm程度に細断し、よく混合したものを測定に用いること。
- サイレージを測定する際は、試料乾物重が少ない場合簡易測定値と公定法値の間に差が生じてくるので、試料乾物重で3g以上サンプリングするように留意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
イタリアンライグラス
簡易測定
乳牛
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