黒毛和種繁殖牛への飼料の夕方1回給与の効果

タイトル 黒毛和種繁殖牛への飼料の夕方1回給与の効果
担当機関 宮崎県畜産試験場
研究期間 1997~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 黒毛和種繁殖牛への粗飼料の夕方1回給与は、朝夕2回給与に比較して飼料摂取量、繁殖成績に差はなかった。また、昼間分娩の割合が74%と高かったが、朝夕2回給与に比べて舌遊び時間は多くなる。宮崎県畜産試験場・飼養部・肉用牛科
背景・ねらい 肉用牛繁殖経営は、多頭専業化の傾向とともに露地野菜・水稲との複合経営、兼業農家の主幹部門として、地域の重要な産業となっているが、飼養管理労働時間の不足等により増頭意欲がそがれている。そのため、慣行の1日2回の飼料給与を朝方及び夕方1回給与とした試験を行い、飼料給与回数の短縮が黒毛和種繁殖牛に及ぼす影響を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 飼料摂取量は、夕方1回区と朝夕2回区に差はなかったが、朝方1回区は他の2区に比べて少なかった。
  2. 発情回帰日数は、朝方1回区及び夕方1回区が朝夕2回区よりやや長かったが、3区とも分娩後受胎日数に差はみられなかった。
  3. 分娩時刻は、夕方1回区で昼間分娩が74%、朝夕2回区で63%、朝方1回区で30%だった。
  4. 舌遊び時間は、朝方1回区及び夕方1回区が朝夕2回区より多かった。
成果の活用面・留意点
  1. 多頭飼養農家、複合及び兼業農家の飼料給与の省力化技術として活用できる。
  2. 1日1頭当たりの給与サイレージは約15kgになり、摂取するのに1.5時間を要するので、全量給与させるために1回給与の粗飼料は良質のものを給与する。
  3. 牛の状態をよく観察して、痩せた牛には濃厚飼料を増飼いする。
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カテゴリ 経営管理 飼育技術 省力化 肉牛 繁殖性改善

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