タイトル |
タンカンの大玉果生産及び隔年結果防止のための摘果法 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
タンカンの大玉果生産のための適正葉果比は、1果当たり鹿児島では120葉、沖縄では100葉以上、宮崎のハウス栽培では100葉である。また、隔年結果防止のための摘果は、側枝数の25%の枝別摘果とする。
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背景・ねらい |
タンカンの大玉果は市場評価が高い。しかし、適正な摘果法が不明確であるため、過着果になりやすく、小玉果が生産され隔年結果に至る傾向にある。そこで大玉果生産及び連年安定着花(果)のための摘果法を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- タンカンは、鹿児島県では120葉に1果の割合で6月に摘果するとM級以上の大玉果が生産される(表1)。
- 沖縄県では100葉に1果の割合で6~7月に摘果することにより、L級以上の大玉果が85%以上生産される(図1)。
- 沖縄県では100葉に1果の割合で6~7月に摘果した場合には、翌春の新梢数が著しく多く、着花数は少なくなるため、100葉以上の葉果比が必要である(表2)。
- 宮崎県のハウス栽培では、枝別単位で25%摘果(100葉に1果の葉果比)を行うことにより、L~2L級以上の大玉果が生産され、翌春も着花することから隔年結果が軽減される(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 摘果時期及び摘果量は1回目が沖縄県では6、7月に60葉に1果、鹿児島県では6月、7月に100葉に1果、最終的葉果比になるための仕上げ摘果は沖縄県では10月、鹿児島県では8月とする。
- 枝別摘果は、亜主枝単位に側枝数の25%を全摘果する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
たんかん
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