施設パパイヤ「サンライズソロ」の人工受粉による果実肥大効果

タイトル 施設パパイヤ「サンライズソロ」の人工受粉による果実肥大効果
担当機関 沖縄県農業試験場
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 高温時期(7~9月)に着果したパパイヤは、種子の無い小玉果になる。この時期に人工受粉を行うことにより大玉果が生産できる。沖縄県農業試験場・名護支場・熱帯果樹研究室
背景・ねらい 施設パパイヤの周年安定生産を図るには、小玉果を減少させ、商品化率を向上させることが重要な問題である。小玉果出現の要因には、高温時期(7~9月)の柱頭~葯間距離の拡大による受粉機会の減少と花粉発芽率の低下による種子数の減少が関係している。また、この時期の葯には花粉が極端に少ない事も確認されている。そこで、高温時期でも花粉の採集が可能な在来種雄樹の花粉を用いて、人工受粉による果実肥大の効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 4~5月及び11~12月に開花し、着果した果実は大型で種子も多く含まれるのに対し、7~9月に開花し、着果した果実は小型で種子をほとんど含まない果実が多い(図1)。
  2. 高温時期の9月に人工受粉を行うことによる果実肥大効果は、受粉後14日目頃までほとんど認められないが、28日目頃から顕著に現れ始め、それ以降には肥大が著しくなる(図2)。
  3. 人工受粉した果実には、種子が著しく多く含まれ、収穫時のサイズは、パパイヤの出荷基準(300g以上)に十分適合する(表1、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 人工受粉と同時に遮光等の高温対策を行うと花粉発芽率が向上するため効果的である。
  2. 人工受粉には労力がかかるため、簡易な受粉法を検討する必要がある。
図表1 221204-1.jpg
図表2 221204-2.jpg
図表3 221204-3.jpg
図表4 221204-4.jpg
カテゴリ 高温対策 出荷調整 受粉 パパイヤ

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