根深ネギの底面給水方式を利用したセル成型苗の育苗技術

タイトル 根深ネギの底面給水方式を利用したセル成型苗の育苗技術
担当機関 鹿児島県農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 根深ネギにおいてM式(448穴セルトレイ)セル成型苗を利用する場合、底面給水方式で育苗することによって、かん水作業の省力化と高品質苗生産が可能である。鹿児島県農業試験場・大隅支場・園芸研究室
背景・ねらい 根深ネギの448穴セル成型苗はトレイ直置き育苗が一般的であるが、根鉢部分を凝固剤によって固結処理する必要がある。しかし、高温期には固結しにくいため、固結処理を必要としないベンチ育苗が行われ、全自動かん水装置などが整備されていない育苗施設ではかん水むらが起こり易く、しかも、セル容積が小さいために過乾、過湿によって苗の生育が不均一になりやすいという問題がある。そこで、高品質の苗を省力的に生産するために、水分管理の容易な底面給水方式による育苗技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 底面給水方式は、地面を平坦にした後ポリフィルム、給水マットを敷き、さらに湛水ができるように木などで囲み、そこに448穴セルトレイを置く方式で(図1)、この底面給水方式によって、葉、根の乾物重が重く、根活性の高い良質苗が生産できる(表1)。
  2. 底面給水方式は、ベンチ方式に比べ育苗期間中のかん水量を1/4程度削減でき、かん水回数も少なくできる(表1)。
  3. 培養土は、PROMIX、与作N-150が透水性、吸水性に優れ、発芽揃いが早く、成苗率も高いことから有望である(表2)。
  4. 培養土にマイクロロング70日タイプをN成分で800mg/L混和することによって、追肥を省略できる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 自動かん水装置のない施設でも導入できる。
  2. 発芽までは表面かん水とし、発芽揃い後は給水マットが十分湿る程度まで給水する。給水マット上面を超えて湛水しない。
  3. 給水は通常午前中1回とするが、培養土の乾燥が著しい場合は午後さらに1回行う。
図表1 221222-1.jpg
図表2 221222-2.jpg
図表3 221222-3.jpg
図表4 221222-4.jpg
カテゴリ 育苗 乾燥 省力化 ねぎ

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