タイトル |
上向き咲きテッポウユリ新品種「エンゼルホルン」 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
切り花用テッポウユリの新品種「エンゼルホルン」を育成した。本品種は花が上向き咲きという従来品種にない特徴を有し観賞性,輸送適性に優れる。また,促成栽培,半促成栽培,露地季咲き栽培いずれの作型にも適応性を有する。鹿児島県農業試験場・花き部
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背景・ねらい |
近年,需要の多様化に伴い多くの花き品種が栽培され流通しているにもかかわらず,テッポウユリに関しては,流通品種がきわめて少ない。そこで新たな需要の喚起及び用途の拡大のために,上向き咲きの切り花用品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 昭和63年に花がやや上向きに咲く「鹿系379号」を子房親に,立葉で草姿の優れる「59-186-1」を花粉親とした交配を行い,得られた実生の中から選抜した。平成8年から2年間,系統適応性検定試験に供した結果,優良と判定された。
- 促成,半促成,露地季咲き栽培のいずれの作型においても,「ひのもと」より開花が早く栽培期間は短い(表1,表2,表3)。
- 花はやや小型であるが,やや上向き(水平より約30度上向き)に咲くという従来品種にない特徴を有しており観賞性,輸送適性が高い(表1,表2,表3,図1)。
- りん片繁殖率については「ひのもと」に比べ遜色なく,球根生産能力も高い(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 開花期が「ひのもと」に比べ早いので,導入に当たっては収穫時期が早くなることを想定して作付をする必要がある。
- 茎長がやや短めのため,栽培初期の遮光や十分なかん水により草丈を確保する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
新品種
繁殖性改善
品種
輸送
ゆり
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