タイトル |
アスパラガスの秋期定植における夏芽収穫開始時期 |
担当機関 |
長崎県総合農林試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
アスパラガスのセル苗秋期定植における翌年の夏芽収穫開始時期は、1株当たり7mm以上の茎が5本立茎した後、早期に収穫を開始することにより初年目から安定した収量が得られる。
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背景・ねらい |
アスパラガスは、定植初年目において株養成が重要とされており、春期定植の場合は、ほぼ株養成のみとなるが、秋期定植では、翌年より夏芽を収穫できるものの、収穫開始適期については不明な点が多い。このため、秋期に128穴セル苗を直接定植し、翌年の夏芽より収穫を開始する作型において、最も有効な収穫開始時期及び株養成に必要な立茎本数を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 夏芽の上物収量は、茎径7mm以上の茎が5本立茎した5月末から収穫を開始すると多くなる。4本立茎では、夏芽の後半の収量が少なくなり、8本以上の立茎では、前半の収量が少なくなる。
- 翌年の春芽の上物収量は、前年にできるだけ多く立茎させて株養成を長く実施した区ほど多く、萌芽も収穫初期から一斉に起こる。
- 夏芽及び翌年の春芽収量を合わせた全収量は、茎径7mm以上の茎を5本立茎し、5月末に夏芽を収穫開始した場合が最も多くなり、過繁茂状態を考慮すると、できるだけ早期に夏芽は収穫するのがよい。
- 上物1本重及びL級以上の比率は、立茎した茎径が大きいほど高くなり、前年の株養成は春芽の萌芽初期からの収量及び階級割合に対して特に影響する。
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成果の活用面・留意点 |
- ハウス内定植とし、二重カーテン等の保温対策を徹底し、できるだけ早期に株養成を行う。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
アスパラガス
栽培技術
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