タイトル |
ソラマメの開花期及び収穫期並びに収穫最盛期の予測 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
定植後の積算温度から各節位の開花期予測が可能である。また、定期的な開花、着莢調査により、収穫期、収穫最盛期、収量の予測が可能である。鹿児島県農業試験場・園芸部
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背景・ねらい |
卸売市場の取引は、量販店、外食産業等大口需要者の比重が高まり、定時、定量、定価格による供給を求めている。今後は、入荷情報と需要情報に基づいた価格形成による予約相対取引等が増加してくると考えられる。このため、産地から市場に的確な出荷予測情報を伝達する必要性が高まっている。そこで、気象等の環境要因とソラマメの生育との関係を明らかにし、生育予測の基礎データを得るとともに生育予測技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- 定植時から開花時までの積算温度と開花節位には、高い相関が認められ、定植後の積算温度から各節位の開花期の予測が可能である(図1)。
- 開花から収穫までの必要日数は、1月開花で100日、3月開花で50日を要し、有効積算温度摂氏635度(基準温度摂氏2.9度)で収穫期に達する(図2)。
- 開花から収穫までの有効積算温度から各節位の収穫期の予測が可能である。また、着莢調査結果を利用して収穫期ごとの収穫莢数、収穫最盛期の予測が可能である(図3)。
- 収穫時期別の収穫莢数に1莢重を乗じることで、収量予測が可能となる(図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 開花調査は、最低3回以上必要である。
- 気温はデータロガー、気象メッシュデータ等を利用して随時把握する。
- 1莢重は40g±4の範囲で変動するので、1莢重を40gとした場合、収量は±10%の予測誤差が生じる。
- 予測は、作型別の開花、着莢、1莢重等の調査データを蓄積することで、精度の向上につながる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
栽培技術
出荷調整
生育予測
そらまめ
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