タイトル |
冬まきハクサイ+スイートコーン栽培における2作一回施肥による省力化技術 |
担当機関 |
鹿児島県農業試験場 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
ハクサイの冬まき栽培の後作としてスイートコーンを栽培する場合、2作分の肥料を1作目のハクサイ作付け前に施肥することで畦の連続使用ができ、作畦、施肥の省力、低コスト化が図れる。鹿児島県農業試験場・大隅支場・園芸研究室
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背景・ねらい |
本県の冬季温暖な気候を利用したハクサイの冬まき栽培は、秋冬どりの終盤となる3月中旬頃から収穫が始まり、品質がよく価格も安定している。また、スイートコーンの早出し栽培では、トンネル、ハウス栽培が2月中旬、露地栽培が3月下旬から播種され、5月下旬頃から収穫される。そこで、このハクサイの冬まきとスイートコーンを組み合わせた栽培体系において、省力化、生産コストの削減および環境負荷低減を目的とした施肥技術を確立する。
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成果の内容・特徴 |
- ハクサイの冬まき後作にスイートコーンを栽培する場合、2作分の肥料を1作目のハクサイ定植前に全量施肥することが可能である(表1)。
- 施用する肥料の種類と窒素施用量は、CDU化成N:1.4kg/a、LPS60N:2.2kg/a、牛ふん堆肥 N:2.0kg/aの合計N:5.6kg/aが適正であり、収量は慣行栽培と同程度が得られる(表2、図1、図2)。;li>
慣行栽培のハクサイの冬まきおよびスイートコーン栽培の合計窒素施肥量は6.5kg/aであることから、2作1回施肥によって窒素肥料を14%削減できる(表2)。
- 畦の連続使用となることから、施肥、耕耘、畦立て労力、マルチの生産コストが半減する(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- ハクサイの冬まき栽培は温床育苗にて30日間育苗した苗を用い、トンネル栽培とする。
- ハクサイの収穫終了後、直ちに外葉を除去し、スイートコーンを播種する。
- スイートコーンはハクサイ株跡を避けて播種する。
[具体的データ]
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
育苗
環境負荷低減
コスト
栽培技術
栽培体系
省力化
施肥
低コスト
はくさい
播種
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