タイトル |
バラの改良ハイラック方式における品質・収量向上技術 |
担当機関 |
長崎総農林試 |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
バラの改良ハイラック方式では、株間30cmとして定植し、1番花は5枚葉を1枚残して採花することによって2~3番花の収量・品質は向上する。また、光合成専用枝はお互いの枝が重ならない程度に折り倒しても収量・品質は低下しない。長崎総農林試・野菜花き部・花き科
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背景・ねらい |
ハイラック方式は、光合成専用枝を通路側に折り倒すために作業性が悪く、特にハダニ類防除がしにくいという問題がある。一方、改良方式では、床幅120cm、通路80cm、条間90cmの2条植えとし、光合成専用枝を床中央部へ折り倒すことによってこの問題を解決することができた。しかし、適正栽植密度、低温期の樹勢低下による生産性の低下等問題点も残されている。そこで、株自体の樹勢を旺盛にし、低温期においても生産性を低下させない栽培管理技術を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 切り花本数は、株間30cm定植が株間25cm定植に対して27%増となる。また、60cm以上の切り花本数についても株間30cm定植により多くなる(表1)。
- 1番花収穫開始直前の光合成専用枝は枝が重ならない程度に折り倒しても切り花本数、切り花品質には影響しない(表2)。このことによって、ハダニが発生しても光合成専用枝が重なり合っていないため、防除がやりやすくなる。
- ハイラック方式では、元切り収穫が基本とされているが、これでは収穫後に樹勢が低下する。このため、光合成専用枝折り倒し後の秋の1番花を5枚葉1枚残して採花すると、1番花の切り花長は短くなる(表3)ものの、以降低温期に入っても樹勢が低下しないため2~3番花の切り花本数は増加し、切り花長も長くなる(表4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 切り花に適さない枝は、切り捨てるよりは光合成専用枝として随時折り倒し、樹勢の維持、向上をはかる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
病害虫
栽培技術
収量向上
ばら
防除
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