タイトル |
製茶機械 ‘中揉み機’乾燥特性 |
担当機関 |
鹿児島県茶業試験場 |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
中揉み機では,茶葉は投入後まもなく減率乾燥状態となり,乾燥速度は風量比に比例する。また,中揉み機の能力と製茶ラインの流れを考慮すると,粗揉機の取り出し含水率は120~90(d.b%)の範囲とし,それに応じて中揉み機の風量を設定する。鹿児島県茶業試験場・加工研究室
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背景・ねらい |
近年,製茶ラインに新たに中揉み機が導入されることが多い。しかし,中揉み機の乾燥特性については不明な点が多く,そのため生産現場では粗揉機の取り出し程度や中揉み機使用条件については試行錯誤的であり,茶葉の流れの悪い工場もみられる。そこで,中揉み機の乾燥特性について解明し,適正な使用条件設定の参考とする。
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成果の内容・特徴 |
- 茶温は投入当初から上昇し易く,上昇の度合いは多風量ほど大きい(図1)。
- 茶葉の乾燥速度は風量比に比例し,風量設定の目安として乾燥速度の予測式(y=5.67x+1.14,y;乾燥速度,x;風量比)が利用できる(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 乾燥速度の予測式は図2(注釈)の条件下で作成したため,その他の条件については適宜応用する。
- 熱風発生機の種類により風量が異なるため,風量設定は風量比を基準とする。
- 具体的な設定法は,中揉み機の使用時間を15分,取り出し含水率を60%と仮定すると,粗揉取り出し含水率が120%のとき,中揉み機の風量比はほぼ最大の0.50(m3/min・kg,)粗揉取り出し含水率が90%とき,中揉み機の風量比はほぼ最小の0.15(m3/min・kg)となる(図3)。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
加工
乾燥
茶
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