タイトル |
冬春トマトにおけるマメハモグリバエ土着天敵の種類と発生時期 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
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研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
熊本県下の冬春トマトにおいてマメハモグリバエの土着天敵としてヒメコバチ科の寄生蜂が確認される。優占種は、ハモグリミドリヒメコバチNeochrysocharis formosa (WESTWOOD)で冬期にもハウス内に生息し、3月以降に密度が高くなる。熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・病虫部
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背景・ねらい |
マメハモグリバエは、土着天敵によって密度を抑制されることが指摘されている。冬春トマト産地でも、そのような土着天敵が存在するならば、その保護と活用が望まれる。そこで、熊本県下の3カ所の冬春トマト産地においてマメハモグリバエの土着天敵の種類と発生時期について調査した。
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成果の内容・特徴 |
- 熊本県下の冬春トマト産地において、トマトに寄生したマメハモグリバエ幼虫からヒメコバチ科の寄生蜂ハモグリミドリヒメコバチNeochrysocharis formosa (WESTWOOD)、Hemiptarsenus varicornis
(GIRAULT)、Chrysocharis pentheus (WALKER)およびDiglyphus albiscapus ERDOS が認められる。 - ハモグリミドリヒメコバチは、いずれの調査地点でも優占種であり、3月以降の採集葉から多く得られる。
- ハモグリミドリヒメコバチとHemiptarsenus varicornis (GIRAULT)は、1~2月採集葉からも羽化する。
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成果の活用面・留意点 |
- マメハモグリバエの土着天敵の種構成や発生量について、圃場周辺の環境との関係を検討する必要がある。
- ハモグリミドリヒメコバチとHemiptarsenus varicornis (GIRAULT)は冬期にもハウス内に生息するので、栽培期間を通して保護する必要がある。
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図表1 |
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カテゴリ |
土着天敵
トマト
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