タイトル |
キクのワタアブラムシの密度推定法 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
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研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
雨よけ栽培のキクにおいてワタアブラムシの1葉当たり平均個体数は存在葉率によって推定可能である。
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背景・ねらい |
キクは品種や作型が多様であるため、病害虫発生予察調査においては数品種を対象に調査を行っている。しかし、調査には多くの労力を要することから、調査の簡便化が望まれる。そこで、雨よけ栽培の無防除のキク3品種を対象に、ワタアブラムシの簡易な密度推定法を検討した。
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成果の内容・特徴 |
- 河野・杉野(1958)の式を対数変換した式に1996年、1997年および1999年のワタアブラムシの1葉当たり平均個体数(m)と存在葉率(p)を当てはめると、ln(m)とln(-ln(1-p))との間には3品種とも高い有意な相関が認められた(図1)。このことから、雨よけ栽培のキクにおけるワタアブラムシの1葉当たり平均個体数は、存在葉率から推定できる(表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 無防除ほ場において、1品種当たり100~120茎から10茎を系統抽出し、各茎の上、中、下位から3葉ずつを無作為に抽出する2段抽出法により行う。
- 発生予察調査の簡便化が図れる。
- 推定式は、調査対象とする品種や作型別に求める。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
害虫
きく
品種
防除
わた
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