タイトル |
施設栽培のメロン−スイカ体系における窒素施肥量の適正化指針 |
担当機関 |
熊本県農業研究センター |
研究期間 |
1999~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
施設栽培のメロン-スイカ体系における窒素施肥量を、施用有機物(牛ふん)中の全窒素量の30%、ならびに、施肥前の作土中の硝酸態窒素量相当分減肥することにより、窒素収支が改善されるとともに対照区並の収量・品質が維持できる。
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背景・ねらい |
硝酸態窒素による地下水汚染が問題となっているが、農業における過剰な施肥もその一因であると考えられる。そこで、施設野菜栽培(メロン-スイカの体系)において、
- 施用した有機物の窒素含有量を考慮して減肥した区(減肥Ⅰ)、
- 1からさらに土壌残存硝酸態窒素量を考慮して減肥した区(減肥Ⅱ)、
- 対照と同等の有機物施用で化学肥料窒素を施用しない有機物単用区
などを設け、対照区並の収量・品質を維持しつつ減肥できる可能性について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- メロン、スイカともに、減肥による収量の低下は認められない(図1、図3)。しかし、有機物単用区や無窒素区の様な極端な減肥では、植え替えスイカも含め減収程度が大きくなることもある(図1、図3)。
- 対照区との糖度差は、バラツキがあるものの、メロン、スイカともに減肥による影響は認められない(図1、図3)。
- メロンおよびスイカ栽培における窒素の収支は、施肥窒素量が減少した分、残存窒素が減少し、改善される(図2、図4)。
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成果の活用面・留意点 |
- 黒ボク土における施設スイカ・メロン栽培の土壌診断に基づく施肥設計に活用する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
肥料
施設栽培
すいか
施肥
土壌診断
メロン
野菜栽培
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